pubmedってどんな道具?

Pubmedとは、医学系の学術論文を検索するときに用いるデータベースです。米国立医学図書館(National Library of Medicine)により、インターネットで無料で公開されています(http://pubmed.gov)。pubmedでの検索結果には、論文の載っている学術雑誌と論文の要約(英語)がついてます。学術雑誌によっては論文に直接リンクしており、PDFファイルでのダウンロードが可能です。

私が大学生の頃はpubmedのようなサイトは当然なく、pubmedの前身のmedlineというデータベース(CD-ROMベース)を使ってました。medlineを使うためには、いちいち図書館まで行かねばならず、しかも混んでいるので予約が必要でした。最新情報を手に入れるときは、medlineでは駄目なので(ひと月からふた月遅れなので)、「カレントコンテンツ」という速報誌で論文の題名だけ調べ、図書室で一部一部読んでました。

pubmedは、最新情報の入手(学術雑誌掲載前の論文も検索可)、新しいプロジェクトを起案する際の調査、関連領域のことを勉強するときの文献調査、実験がうまく行かないときの条件の調査、文献紹介用の論文の検索、などなど様々な場面で大活躍しています。pubmedでは、あまりに簡単かつ大量に文献情報が手に入るんで、情報の取捨選択が必要となりますが。しかし、使いこなせればpubmedほど頼もしいサイトはありません。 薬について調べたいことがあれば、pubmedに一度アクセスすることをお勧めします。