HPLCとは、正式には、「HPLC=High Performance liquid chromatography」「高速液体クロマトグラフィー」といいます。略して「液クロ」。クロマトグラフィーとは、いろんな化合物が混ざった状態から、一つ一つの化合物を分離するのにもちいる装置のことです。HPLCをどう使うかというと、HPLCに混合溶液を打ち込んで(注射器で注入します)、カラムと言う分離装置に液を通します。
詳しい原理はよくわかんないんですが、化合物の性質(イオンになりやすさ、水への溶けやすさ、分子の大きさなどなど)によってそれぞれの化合物がカラムから出てくる時間が異なります。カラムから出てきた化合物を検出器がとらえると、ディスプレーにそれぞれの化合物をしめす何本ものピークが出てきます。あらかじめ一つ一つの物質についてピークが出てくる時間を計っておけば、ピークが出てくる時間から化合物が同定できます。また、検量線を作っておけば、ピークの面積から化合物の量が割り出せます。
HPLCは、薬作りには欠かせない道具です。だから、愛着を持って「液クロ」とよんでます。合成屋さんや動態屋さんや分析屋さんは、液クロがないと商売になりません。合成屋さんや分析屋さんは、作った化合物の純度を求めるのに液クロを使い、動態屋さんは薬の血中濃度を測るのに液クロを使います。液クロは朝から晩まで24時間フル稼働しており、研究所の中で一番の働き者です。
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