「再現性」とは、ある実験の結果を、もう一度再現できること。自然科学の世界では、いくらすばらしいデータが出ても、再現性がなければ信用してもらえません。自分でやった実験については、もう一回実験することで再現性を確認できますが、他人が実験した時に再現性があるかといわれると、(結果によりますが)微妙です。
世の中の論文、特に生物系の論文では(natureなどの一流学術雑誌の論文でも)、再現性を確認するのが難しい場合が多いです。原因として、1)実験者の腕が悪い(動物実験の場合特に多い)、2)論文に書ききれていないコツ、実験条件の差がある(季節による差とか、使ってる試薬のロットの違いとか)、3)論文の結果が間違っている、ということが考えられます。個人的には、半年やって実験の再現がとれないときは、3)だと考えることにしています。もっとも、それだけの期間実験させてくれたらの話ですが。。。。
natureなどの記事を検索し、新薬開発につながるヒントを得ることが多いのですが、本来は自分たちで新規ターゲットを見つけて薬を作り、natureレベルの雑誌に論文発表すべきだと思います。そのためには、学術雑誌以前に、個人的人脈でネタを出来るだけ早く嗅ぎ取るようにした方がよいのでしょう。その点、いろんな研究者があつまる学会は情報収集に絶好の機会、できるだけ出席するようにしたいです(旅行気分で行くときもありますが。。。)
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