連投ってどういう意味?

何日にもわたって,連日薬物の投与を続けること。正式には反復投与と呼ぶべきですが,現場では連投という言い方をを使うことが多いです。

連投の期間は,薬によってそれぞれです。ヒトで長く治療期間がかかる病気,例えば動脈硬化や,骨粗しょう症,関節リウマチ,神経変性疾患,などの薬は,連投が必要であり,投与期間が長くなります。たとえば,動脈硬化や,骨粗しょう症の薬を連投する場合は,半年から1年の期間が必要となることがあります。また,薬物の毒性を評価する場合も,連投試験が必要です。このときも2週間から長くて1年以上投与することがあります。

1日2回,1ヶ月連投で,投与回数は60回。もちろん土日や休日でも投与します。さすがに,連投を一人で行なうわけにはいかないので,数人でローテーションを組んで連投を行ないます。連投するときは,失敗がないよう十分注意する必要があります。万が一投与が失敗して,動物が死んだりするとダメージは大きいです。

連投試験の結果が出るときには,みな緊張します。良いデータが出たときの快感は,言葉では言い表せないですね。