手術用手袋ってどんな道具?

今回取り上げる道具は『手袋』です。トイレ掃除等に使うような分厚いゴム手袋ではなく、手に密着する手術用手袋です。薬作りでは、いろんな物質(毒物、劇物、危険物、生体試料)を扱います。具体的には、酸、アルカリ、DMSOなどの有機溶媒、界面活性剤、放射性物質(RI)、血液、細胞、ウイルス、臓器、動物、DNA、RNA、 そして新しく合成されたばかりの合成屋さんの有機化合物(得体が知れないだけに、これが一番怖い)などなど。

手術用手袋

手術用手袋を使う理由は、1)手を血液やウイルス、危険な化学物質などから保護するため、2)細胞培養、手術などを行う際、手についた微生物の混入(コンタミ)をふせぐため、などです。それと、手術用手袋をはめると気合いが入るってのもありますね。ドラマ白い巨塔の財前五郎(田宮二郎)みたいな格好(両手を上に向け、手術用の手袋をはめるのを待機してる)したりします。

安い手術用手袋だと、サイズがS、M、Lしかありません。SとMの間くらいの私は、むりやりSサイズの手袋に押し込んだりするので、蒸れたりして気持ち悪いです。もっと高い手術用手袋では、もっと細かいサイズに分けられているので(6.5, 7, 7.5, 8など)使いやすいのですが、コストの壁は高く使わせてもらえません。なにか工夫はできないかなぁ?あと、手術用手袋の材質にアレルギーを示す人もいるんで、そこの所も何とかならないものかと思います。