薬作りには、普段家で使うような道具を使うことも多いです。最近のヒット商品といえば、DVDレコーダーだと思います。
動物を使った試験では、ビデオ撮影を使う実験が結構あったりします。例えば、動物の痛み/かゆみを評価するときの実験では、動物の足に痛みのもとを注射して、足をなめる回数を数えます。動物の前に観察者がいると、動物は観察者の気配や動きで足のなめ方を変えます。そこで、ビデオカメラを設置して足のなめる所を撮影し、あとでそのビデオ画像を見て、足をなめる数を数えます。
この実験を毎日やっていると、加速度的にビデオテープの数がたまって来ます。数ヶ月試験をしていると、壁がビデオテープで埋まります。また、ビデオテープの場合、ビデオデッキとテレビがある所でしか画像の解析が出来ません。あと、画像解析の時に、再生/巻き戻しを沢山するとビデオテープが劣化して切れたりすることがよくありました。
そこで、DVDレコーダーを導入することにしました。DVDはかさばらないのが一番の長所。また居室のコンピュータでDVD再生ができるので、時間が余ったときにすぐDVDの画像を見て、カウントを始めることが出来るようになりました。DVDは画像も綺麗だし、DVDディスクは壊れにくいし、いいことばかりです。
高い試薬を買うよりも安く、これだけ便利な道具が手に入るのですから、いい世の中になったと思います。
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