×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

ゾメタ| 病院でもらった薬の値段Part2


ゾメタ
(ゾレドロン酸水和物)
 ゾメタ(ノバルティス,主成分ゾレドロン酸水和物,薬価 1瓶 = 37946円)は,骨に転移したがんの治療や、多発性骨髄腫とよばれる骨のがん、がんによって起こる高カルシウム血症の治療に用いられる薬です。ゾメタは,ビスホスホネートと呼ばれる種類の薬で,骨を壊す破骨細胞という細胞の働きを止めることで,骨からのカルシウムの放出を防いだり,骨のがんによる骨の変化を抑えたりします。

ゾメタはビスホスホネートと呼ばれる種類の薬です。ビスホスホネートは,もともと骨粗しょう症の治療薬として開発されました。骨粗しょう症は,老齢の女性に多く認められる病気で,骨がもろくなり骨折などが起こりやすくなる病気です。骨の組織は骨芽細胞という細胞によって作られ,破骨細胞という細胞により壊されます。この骨芽細胞と破骨細胞のバランスが保つことで、骨の強度はコントロールされるのですが,骨粗しょう症の患者さんの場合は,骨が壊れる方向にバランスが偏ってしまい,骨からカルシウムが流出して骨がもろくなるのです。

ゾメタが用いられている、がんによる骨の変化でも同様のことが起こります。がん細胞が活発に活動すると破骨細胞の働きがどんどん高まって,骨が破壊されたり,骨から大量のカルシウムが放出されカルシウム血症と呼ばれる状態に陥ります。

ゾメタは、この破骨細胞を殺してしまう作用(正確に言うと自殺=アポトーシスさせる作用)を持っています。破骨細胞には,もともとアポトーシスを起こすための機構があって,そのスイッチをオフにしておくためにはゲラニルゲラニル二リン酸という化合物が必要です。ゾメタは,このゲラニルゲラニル二リン酸の材料となるファルネシル二リン酸を作り出す酵素,ファルネシル二リン酸合成酵素というタンパク質の働きを止めます。その結果,ゾメタによって破骨細胞のアポトーシスを止めているつっかえ棒が外れることになり,破骨細胞はアポトーシスによって消えてしまうことから,骨の分解が止まります。これがゾメタの作用メカニズムです。

骨粗鬆症に用いられるビスホスホネートは通常飲み薬ですが、がんの治療に用いられるゾメタは注射剤となっています。ゾメタの作用は非常に強いために少量の注射で十分な効果を示すのです。


スポンサードリンク


ゾメタ(ゾレドロン酸水和物)の構造式
ゾメタ(ゾレドロン酸水和物)の構造式


ミカルディス  病院でもらった薬の値段Part2  アービタックス


プライバシーポリシー