リツキサン| 病院でもらった薬の値段Part3


リツキサン
(リツキシマブ)
 リツキサン(全薬工 業・中外製薬、主成分リツキシマブ(遺伝子組換え)、薬価 100mg/10mL = 42832円)は、B細胞性非ホジキンリンパ腫という血液(の中のリンパ球)のがんの治療に用いられる薬です。リツキサンは、B細胞性非ホジキンリンパ腫の中でもCD20陽性と呼ばれるタイプのものに対して効果を示します。リツキサンは、抗体と呼ばれるタンパク質で、体内の免疫機構のスイッチを入れることで、がん細胞を攻撃・破壊するための薬です。

リツキサンはモノクローナル抗体と呼ばれるタンパク質です。モノクローナル抗体というのは、特定のタンパク質を見分けて選択的に結合をすることが出来るタンパク質です。リツキサンは、がん細胞の表面にあるCD20というタンパク質に対して強く結合する性質があります。

細胞表面に結合した抗体は、生体内の免疫機構に認識され、免疫機構の攻撃のターゲットとなります。

まず、抗体は細胞に対する攻撃装置である「補体」というタンパク質に結合し、このスイッチを入れる働きを持ちます。リツキサンが細胞表面のCD20と結合すると、リツキサンは補体とも結合することが出来るようになり、補体の攻撃スイッチを入れます。この補体が作動するとがん細胞には穴があいてしまうため、がん細胞は破壊されます。

また、抗体は免疫機構の担い手であるエフェクター細胞(マクロファージやナチュラルキラー細胞などの外敵細胞を攻撃する細胞)に対する目印となり、エフェクター細胞にがん細胞が見つかりやすくします。エフェクター細胞は、CD20と結合したリツキサンを発見すると、その細胞を攻撃し破壊してしまいます。

リツキサンは、結合する相手であるCD20を持たないがん細胞に対しては効果を示すことが出来ません。そのため、免疫組織染色法やフローサイトメトリー法などのCD20を検出する方法を用いて、患者さんが持つがん細胞(B細胞)にCD20があることを服用前に確認する必要があります。

リツキサンの作用は非常に強力な反面、重篤な副作用を生じることが報告されています。この副作用としては、リツキサンに対する過敏反応(
infusion reaction)や、がん細胞が急激に破壊されることで体内の核酸やリン酸、カリウムなどの電解質のバランスが崩れ腎臓に障害がおきる(腫瘍崩壊症候群)、などが上げられます。そのため、リツキサンを用いた治療は、十分な経験をもった医師によってのみ行うことが求められています。



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