デジレル(トラゾドン塩酸塩) 薬の豆知識
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デジレル| 病院でもらった薬の値段Part3

デジレル

トラゾドン塩酸塩)


デジレル(ファイザー、主成分 トラゾドン塩酸塩、薬価 50mg 錠 = 33.3円)は、うつ病やうつ状態の患者さんに効果を示す抗うつ薬です。現在、うつ病の治療には、「三環系抗うつ薬」「四環系抗うつ薬」「選択的セロトニン再吸収阻害薬(SSRI)」「セロトニン・ノルアドレナリン再吸収阻害薬(SNRI)」などの種類の抗うつ薬が用いられています。抗うつ薬の開発は、基本的に上にあげてきた流れで進化してきました。デジレルは、「三環系・四環系抗うつ薬」と(SSRI)いわば「旧世代と新時代の抗うつ薬の架け橋的な存在」のような位置づけの薬です。

うつ病やうつ症状は、脳内の神経伝達物質(複数の神経細胞の間の連絡役を取り持つ化学物質)の量が上手くコントロール出来ないことによって起こります。

デジレルを含む抗うつ薬に共通するのは、神経細胞と神経細胞の連結部であるシナプス(神経細胞間の空隙)における神経伝達物質の量を増やす(減らさない)というメカニズムです。なかでも、セロトニンとノルアドレナリンの量をコントロールすることが必要となります(デジレルは、セロトニンの量をコントロールする効果を持ちます)。

シナプスでは、一方の神経細胞から神経伝達物質を放出すると、神経伝達物質がもう一方の神経細胞上にある受容体というタンパク質に結合します。すると、神経伝達物質が結合した神経細胞は活性化し、情報が神経細胞間で伝達されることになります。

神経細胞を活性化させた神経伝達物質は、そのあと放出元の神経細胞に再び取り込まれます(再取り込み)。この再取り込みを止めることで、シナプスにおける神経伝達物質の量を増やす(減らさない)ことができます。

現在使われている抗うつ薬は、この再取り込みを抑制することで効果を示します。「三環系・四環系抗うつ薬」は強い効果を示しますが、これらの薬剤は神経伝達物質の再取り込み以外にも様々な作用を示し、それらは「口の渇き、便秘、排尿困難」などの形で副作用として現れます。このような副作用を抑制することを目的に開発されたのがデジレルです。

デジレルは、セロトニンの再取り込みを抑制することで抗うつ効果を示します。また、デジレルは、「三環系・四環系抗うつ薬」とは異なり、セロトニンの再取り込みにのみ選択的に作用を示します。そのため、デジレルは「三環系・四環系抗うつ薬」に見られる副作用が少なくなっています。

デジレルの抗うつ作用以外の作用としては、睡眠・鎮静作用があげられます。うつ病やうつ症状の患者さんでは、不眠が現れることがあり、これらの症状に対しては、デジレルの睡眠・鎮静作用は良い方向に働きます。一方、これらの作用は、昼間の服用では眠気という副作用として現れるので、注意する必要があります。




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デジレル(トラゾドン塩酸塩)の構造式
デジレル(トラゾドン塩酸塩)の構造式

 


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