アルメタ軟膏(アルクロメタゾンプロピオン酸エステル) 薬の豆知識
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アルメタ軟膏| 病院でもらった薬の値段Part3

アルメタ軟膏

アルクロメタゾンプロピオン酸エステル)


アルメタ軟膏(塩野義製薬、主成分 アルクロメタゾンプロピオン酸エステル)は、湿疹や皮膚炎、虫さされ、薬疹、乾癬など幅広い皮膚の疾患に効能・効果を示す塗り薬です。アルメタ軟膏は、副腎皮質ホルモン剤とよばれる種類に属する薬で、一般的にはステロイド外用薬とよばれています。

副腎皮質ホルモンとは、生体内の副腎皮質という臓器(腎臓の上にある小さな内分泌臓器)から分泌されるホルモンです。副腎皮質ホルモンは、グルココルチコイド(糖質コルチコイド)とミネラルコルチコイド(鉱質コルチコイド)に分類されます。グルココルチコイド(コルチゾールやコルチコステロンなど)は、非常に強い抗炎症作用を持っています。アルメタ軟膏のような副腎皮質ホルモン剤は、グルココルチコイドと同様の作用を持つので、様々な炎症疾患の治療薬として用いられます。副腎皮質ホルモンおよび副腎皮質ホルモン剤は、ステロイド骨格(下の構造式における4つの輪で表される構造)を共通して有することから、ステロイドと呼ばれます。アルメタ軟膏のように塗り薬として使われるものはステロイド外用薬と呼ばれます。

グルココルチコイドおよびステロイドが強い抗炎症作用をもつ理由は以下のとおりです。これらの物質は、炎症を引き起こす原因細胞(免疫細胞)に存在するタンパク質「グルココルチコイド受容体」を介して作用します。グルココルチコイドやステロイドがグルココルチコイド受容体に結合すると、グルココルチコイド受容体は細胞核に移行します。グルココルチコイド受容体は、炎症に関連するタンパク質の遺伝子に働きかけることで、炎症を抑制するタンパク質の合成を促進したり、炎症を引き起こすタンパク質の合成を抑制します。グルココルチコイドおよびステロイドは、数多くの炎症関連タンパク質の産生を同時にコントロールすることができるので、強力な抗炎症作用を示します。

ステロイド骨格にさまざまな部品(官能基といいます)を付け加えることで、ステロイドの効果に強弱をつけることができます。アルメタ軟膏の主成分であるアルクロメタゾンプロピオン酸エステルは、アメリカの製薬会社シェリング・プラウ社によって、数多くの合成化合物の中から選び出されました。アルメタ軟膏は、ステロイドの中でも比較的弱い作用を示します(5段階のなかで強い方から4番目)。そのため、アルメタ軟膏は軽い症状の皮膚炎に用いられます。また、乳児や幼児などの湿疹に用いられることも多いです。

グルココルチコイドは、肝臓や骨を始めとする全身の細胞でさまざまな生理機能に関与します。しかし、アルメタ軟膏のように塗り薬として用いた場合は、その作用は皮膚にだけ限定されます。そのため、全身の臓器に作用することによる副作用は起こりにくくなっています。

一方、ステロイドは皮膚への副作用(皮膚の赤み、皮膚が薄くなる)も持ちます。特に、これらの副作用は顔で起きやすいことが知られています。アルメタ軟膏は効果がマイルドであることから、顔の皮膚の治療に用いられます。




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アルメタ軟膏の主成分(アルクロメタゾンプロピオン酸エステル)の構造式
アルメタ軟膏の主成分(アルクロメタゾンプロピオン酸エステル)の構造式

 


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