アコファイド(アコチアミド塩酸塩水和物) 薬の豆知識

アコファイド| 病院でもらった薬の値段Part3

アコファイド

アコチアミド塩酸塩水和物)


アコファイド(ゼリア新薬工業、主成分 アコチアミド塩酸塩水和物)は、機能性ディスペプシアという病気の治療に用いられる薬です。機能性ディスペプシアとは、胃や腸に目に見える異常がないにもかかわらず、長期間にわたって胃もたれ、膨満感、みぞおちの痛みなどを生じる症状のことです。

機能性ディスペプシアについては、国際的な診断基準が決められています。この診断基準によれば、「6ヵ月以上前から症状があり、最近3ヵ月間はつらいと感じる食後のもたれ感、早期 飽満感、心窩部痛及び心窩部灼熱感のうち1つ以上の症状があり、かつその原因となりそうな器質的疾患が確認されない」ときに機能性ディスペプシアと診断されます。器質的疾患というのは、内視鏡検査などの臓器の異常を確認するための検査で異常が認められる病気のことです。器質的疾患が確認されない、ということは、臓器自体には異常な所見を認めないということです。

普通、胃もたれや膨満感の治療には、胃酸の分泌を抑制したり(H2ブロッカーやプロトンポンプ阻害剤)、動きが悪い胃や腸などの消化管の運動を改善させる薬剤(消化管運動機能改善剤)が用いられています。アコファイドは、2番めの消化管運動機能改善剤として分類される薬です。

消化管の運動をコントロールする生体内物質の一つにアセチルコリンがあります。アセチルコリンは、腸を支配する神経の末端から分泌されます。分布つされたアセチルコリンは、消化管のムスカリン受容体(M3受容体)に結合することで、消化管の筋肉を収縮させます。これによって、消化管は蠕動運動をおこし、食べ物が消化管内を移動することができます。この運動がうまく行かなくなると、胃もたれや膨満感を生じる原因となります。

アコファイドは、このアセチルコリンの働きを強めることで、消化管の運動能力を高めます。先にも書いたとおり、アセチルコリンは消化管の筋肉を収縮させます。収縮した消化管が元に戻るには、アセチルコリンが取り除かれなくてはいけません。そのために、消化管にはアセチルコリンを分解すうる酵素アセチルコリンエステラーゼが存在します。アコファイドはアセチルコリンエステラーゼの機能を阻害する作用があります。そのため、アコファイドを服用すると、消化管内でのアセチルコリンの分解が抑制されることで、アセチルコリンの働きが強まります。それが、消化管の運動を改善し、機能性ディスペプシアの症状を抑制するのです。

胃もたれや膨満感というのは、多くの人に現れる症状で、アコファイドのような薬が必要な人は多いと思われます。ただし、これらの症状は、胃潰瘍などのはっきりとした原因によっても起こりえます。アコファイドを服用するには、まずは医師によって、原因となる病気がないことを確認する必要があります。ちょっと胃がもたれたから、といって、お手軽に服用できるわけでは無さそうです。

 


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アコファイドの主成分(アコチアミド塩酸塩水和物)の構造式
アコファイドの主成分(アコチアミド塩酸塩水和物)の構造式



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