ピペットマンってどんな道具?

ピペットとは、一定量の液体を採取&添加するための道具です。

数マイクロリットル(マイクロリットル=百万分の1リットル)の極微量な液体を正確に量りとることができます。この業界、というかバイオやってる人なら、一度は触ったことがあるかもしれません。

一般的にこのような機器は「ピペット」と呼ばれるのですが、あちこちで聞かれるのは「ピペットマン」という名前。「ピペットマン」というのは「ギルソン」というピペット製造会社が持つ商標です。ギルソンのファンはかなり多いらしく、ピペットマンと言えば、大体の方に話が通じるみたいです。

ピペットマン

ピペットマンのライバルのピペットとしては、エッペンドルフ社のピペット、フィンピペットなどがあります。私は、大学でフィンピペット、会社ではピペットマン、エッペンドルフを使ってきました。個人的には、デジタルな感じがするエッペンドルフorフィンピペットが好きです。きちっと量ったような気がするから(エッペンドルフorフィンピペットは目盛りが最小容量刻みなのでデジタルな感じ、ピペットマンは容量が連続可変なのでアナログな感じがします)。

年に何回かは、精度管理のためにピペットの点検をしています。一定容量の水の重さを量り(水の重さは、体積1マイクロリットル=1ミリグラムと換算。本当は温度補正とか必要なんですが)、誤差が大きいときは修理ということになっています。しかし、点検に引っかかるピペットはほとんどなく、丁寧に使ってやれば、相当長持ちするのではないかと思います。

毎日使う機器なので、愛着がわきますね。マイピペットをキープしてる人もいるようです。まさに職人の道具、ですね。