トレッドミル、簡単に言うとルームランナー(死語?)です。ここで言う動物用トレッドミルとは、ラットやマウスに運動をしてもらうための機械です。
トレッドミルは、床の部分が傾斜をつけたベルトコンベアーになっています。トレッドミルのベルトコンベアーを動かすと、動物は後ろへさがるまいとトレッドミルの上を前へ前へと歩きだします。歩くのをやめると、ベルトコンベアーの後ろにある電極で弱い電気刺激を受けるので、それをさけようとまた歩き出します。
ラット・マウスでは訓練を繰り返せば、一部の不器用(?)な個体以外はトレッドミルの上をうまく歩くことができるようになります。
トレッドミルでは、ベルトコンベアーの回転数と床の角度で動物に一定の運動負荷をかけ続けることができます。トレッドミルをつかうことで、一定の運動負荷を与えた場合に、血糖値や血中の脂質量がどう変化するか、筋肉に蓄えられる疲労物質(乳酸)量がどのように変化するか、などを測定できます。そして、これらの項目に対して、薬剤がどのように作用するかを調べることができます。
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