恒温槽
恒温漕(water bath)は、液体の温度を一定に保つようにつくられた、水槽みたいな器械です。恒温槽は、液体を温めるヒーターと、温度を測定し一定の値に保つようにヒーターをコントロールするためのサーモスタット、液体を循環させて、恒温槽全体を同じ温度に保つためのポンプ、などからできています。

私たちの実験室の恒温槽には、ふつう水が入っていて、水を一定温度(たとえば37℃)に保っておきます。恒温槽のなかで、細胞培養用の試薬を温めたり、凍結して保存していた試薬や試料をとかしたり、酵素反応などをおこなったり、いろんな操作を行います。恒温槽には、反応容器を一定速度で揺らすことができるものもあり、酵素反応を行ったりするときに役に立ちます。また、60℃くらいまで温度を上げることができるので、細胞培養するときに必要な血清に含まれる有害成分をつぶす(非働化)ためにも使われます。

たいてい37℃で使うものなのですが、時々、恒温槽の設定温度が37℃になってると思い込んでいて、非働化用の56℃に設定されていたのを気づかなかったために、大事な培地を駄目にしたことがあります。あれは痛かった。

恒温槽の電源をつけっぱなしにしておくと、中の水が蒸発して、空焚き状態になります。恒温槽の空焚きは火事の原因になるので、大変危険です。最近の恒温槽には、空焚きを防止するためのセンサーが付いているので、だいぶ安全になりましたが、油断は禁物です。恒温槽の水は、すぐ汚くなる(お風呂みたいなものですから)ので、水位のチェックをかねて、頻繁に取り替えるようにしています。



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