「用量」とは投薬量のことです。英語ではdose、ふだんは「ドーズ」と呼んでます。原理的には、強い薬理作用をもつ薬であれば、「低い用量」つまり「少ない投薬量」で効果を出すことができます。
用量の表し方ですが、動物に投与するときには、体重1kgあたりの投与量(mg/kg)で表します。通常、私たちは、飲み薬の場合0.1-1 mg/kgくらいの用量で効果を出すことを目標とします。この用量は、体重60kgの人に換算すると、6-60mgとなります。
ただし、薬によっては、もっと高い用量が必要となることもあり、例えばAIDS治療薬(飲み薬)では、一回当たり用量が500mgとなる薬もあります。この原因としては、薬が消化管から吸収されにくいとか、体内ですぐ分解してしまう、などが考えられます。飲み薬の場合だと、用量が高いということは錠剤が大きくなって飲みにくいなど使いづらさ・飲みづらさの原因ともなりえます。低用量の薬は理想的なのですが、現実は「まずは薬を効かせること」が優先です。
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