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ポラキス | 病院でもらった薬の値段TOP

ポラキス(塩酸オキシブチニン)

 ポラキス(アベンティス ファーマ、主成分塩酸オキシブチニン、薬価3mg錠=45.7 円)は、排尿障害、特に頻尿(おしっこの回数が多くなる)症状を抑えるための薬です。ポラキスのような薬を『生活改善薬』とよびます。『生活改善薬』とは、『生活をより快適にする』ために使用される薬で、バイアグラや発毛薬、しわとり、抗肥満薬などが例として挙げられます。私たち薬作り職人は、ポラキスのような薬をQOL改善薬と呼びます。

QOL とは、Quality Of Life の略で『生活の質』という意味です。QOL改善薬は、生きるか死ぬかという状態ではないが、日常生活に不便な状態をもたらす病気を改善する薬です。ポラキス以外に、性機能障害治療薬や低用量ピル、鎮痛薬等がQOL改善薬の例として挙げられます。今回は、頻尿治療薬であるポラキスを代表として取り上げます。

ポラキスの適応症である頻尿とは、トイレが近くなる状態で、お年寄りに多く見られます。尿の回数が増えるだけで、命に関わるような症状には進行しませんが、ひどい場合は真夜中に2−3回もトイレに立つようになります。また、自分で尿意が切迫していることは分かるのですが、トイレに間に合わず漏らしてしまう(失禁)こともあります。自分もステロイドの副作用による頻尿状態になったことがあります。夜中も、1時間に1回くらいの割合で尿意を感じ、トイレに立ちましたが、夜間の頻尿がものすごくしんどかったことが印象に残ってます。このように生活に支障が出るような症状が出た場合、病院に行くことになります。このときに処方されるのが頻尿治療薬、たとえばポラキス、バップフォーなどです。

 頻尿の原因は、神経性、心因性などいろいろありますが、最終的には膀胱が過敏になるためと考えられています。尿がたまるとすぐ膀胱が収縮し、尿意を感じるというわけです。膀胱収縮を押さえる薬が頻尿治療薬になると考えられ、膀胱収縮のメカニズムが研究されました。そして、アセチルコリンという物質が、ムスカリン受容体(M受容体)というタンパク質に結合すると膀胱が収縮するということがわかりました。そこで、アセチルコリンをM受容体に結合できないようにする薬剤が開発されました。その代表が、ポラキスです。

 ポラキスのようにアセチルコリンの働きを押さえる薬を、一般に抗コリン薬といいます。ポラキスの作用は強力で、頻尿治療に頻繁に使われてきました。ところが、使用しているうちにポラキスには副作用があることがわかりました。ポラキスを飲むと、唾液が出なくなり口が渇く(口乾)のです。私が現在服用している神経の薬にも、このような副作用が出るのですが、喉がすぐ渇き苦くなります。お茶とか飲むと渋みがいつまでも残って気持ち悪いです。一時間に何回も水を飲まないと集中できず、水筒が必需品です。

 QOL改善薬が、QOLを低下させては意味がありません。各製薬会社は、ポラキスの欠点である口乾を持たない抗コリン薬の開発に着手し、熾烈な争いが展開されました。QOL改善薬には、軽い副作用も許されず、開発は難しかったのですが、、というところで今回はおしまい。続きは、トルテロジン、ソリフェナジンの項で。


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構造式
ポラキスの構造式

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