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サリドマイド | 病院でもらった薬の値段TOP

サレド(サリドマイド)

 

サレド(藤本製薬、主成分 サリドマイド、薬価 100mgカプセル = 6570.4円)は、多発性骨髄腫の治療およびハンセン病患者におけるらい性結節性紅斑(ハンセン病患者で見られる難治性の皮膚炎で、発赤と痛みを伴う紅斑)の治療に用いられる薬です。

サレドの主成分であるサリドマイドは、もともと西ドイツの製薬会社グリューネンタールによって、開発・発売され、日本を含む多数の国々で販売されていました。サリドマイドは、効果がすみやかに得られる睡眠薬として、また、妊婦のつわりの治療薬として使われていました。

しかし、サリドマイドには胎児に奇形を引き起こす作用があったため、サリドマイドを服用した母親から奇形児の出産が多く認められました。サリドマイドは、胎児の手足の発育不全を引き起こし(アザラシ肢症とよばれます)、これらの障害をもって生まれた子どもたちはサリドマイド児と呼ばれました。世界各国での被害者は約3900人とされており、死産であった胎児を含めると更に数は多いと思われます。

サリドマイドの使用は、サリドマイド児の発生と同時に禁止されました。サリドマイドによる被害(薬害とよばれます)以降、医薬品の開発においては、生殖毒性試験(妊娠中動物に投与し、胎児に奇形が生じないかを調べる試験)が重要な位置を占めるようになりました。

このように大きな被害をもたらしたサリドマイドですが、その一方、睡眠薬以外の薬効についての研究が海外の研究者によって行われてきました(薬害を生じ、大きな被害をもたらした化合物にもかかわらず、これらの研究が行われたことは興味深いものがあります)。その結果、サリドマイドが多発性骨髄腫やハンセン病患者における重い皮膚炎に効果を示すことが、臨床試験により確認されるようになりました。

海外の複数の国々(アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアなど)で、サリドマイドの使用が正式に認められるようになると、日本でもサリドマイドができるようにしたいという意見が大きくなりました。多発性骨髄腫やらい性結節性紅斑は、患者数が少なく治療薬の開発も進んでいない病気でした。そんな中、かつて大きな被害を出したサリドマイドが再び注目を浴びたのです。

日本では、藤本製薬がサリドマイドの承認申請を行い、サレドという商品名で発売できるようになりました。サレドを取り扱う際には、過去の薬害被害を繰り返さないように、使用前の妊娠有無の確認など、厳しい使用基準が策定されています。

サリドマイドは、生体内で様々な作用を引き起こすことが知られています。サリドマイドは免疫機能の過剰亢進に関わるサイトカイン(IL6やTNFα)の産生を抑制します。また、骨髄腫細胞の増殖を抑制したりアポトーシスを誘導して骨髄腫細胞を消失させたりもします。

しかし、これらの作用を引き起こすために、サリドマイドがどのような分子と相互作用しているのかについては、まだよくわかっていません(候補分子が見つかりつつある、というところでしょうか)。サリドマイドの奇形発生に関与する分子と、上記作用に関与する分子が異なるとすれば、「奇形発生の可能性が低いサリドマイド」の開発も可能かもしれません。


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構造式
サリドマイドの構造式

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