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バイアグラ

バイアグラ(ファイザー製薬、主成分クエン酸シルデナフィル)が日本で発売されて6年が経とうとしています。ED(勃起不全)と言う略語も、あちこちで見かけるようになりました。最近、同様の薬剤を売り出したバイエル薬品のCM(こちらはレビドラ)が耳について仕方ありません。

 もともとバイアグラはファイザー社で循環器用の薬剤として開発されてました。血管を弛緩させるcGMPという物質を分解する酵素(ホスホジエステラーゼ)の働きを抑制することで、血管を拡張し、血圧を下げることを目的としていました。その動物実験(確かイヌ)のときに、バイアグラの「効果」がたまたま認められたのです。循環器系の薬剤としてはうまく行きませんでしたが、「副作用」に注目して、ED治療薬としてのバイアグラの開発が始まりました。

 といっても、バイアグラ発売前には、勃起不全は他人に知られたくない恥ずかしい病気、という考えが当たり前でした。そこで、ファイザー社は、EDという言葉を世間に浸透させるための啓蒙活動を行いました。EDは特別な病気ではない、医者にかかって薬でカバーできるんだという具合です。その結果、バイアグラは発売と同時に大ブレイクしました。(もっとも、好奇心で使ってみたいという人々もいたと思いますが)。日本でも、バイアグラを通販や個人輸入して使う人々が現れました。

 さて、バイアグラの値段ですが、この薬は保険適応ではなく、薬価がついていません。厚生労働省としては、EDが保険適応に値するだけの重要な病気とは思えないということででしょうか。従って、バイアグラには薬価のかわりに、メーカーからの希望処方価格というのが設定されています。お値段は、25mgが一錠あたり1,100円、50mgが一錠あたり1,300円ととのこと(ファイザー社資料)。結構高いですね。個人輸入で購入したときの相場と比べるとどうなのでしょう?

 ED治療薬の開発は、命には関わらないんだけど、生活する上で不便であり、かつ人に話せないような病気を、啓蒙活動によって表舞台に引っ張りだして、新しい市場を作るという、新しい形の薬の作り方を示しました。

 泌尿器関連では、まだこのような病気が残っています(例;腹圧性尿失禁:おしっこがちょっとした刺激で漏れてしまう状態)。、薬作りのネタは、まだまだ残っているということですね。

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構造式
バイアグラ(クエン酸シルデナフィル)の構造式
バイアグラ(クエン酸シルデナフィル)

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