リウマトレックス | 病院でもらった薬の値段TOP

リウマトレックス
(メトトレキサート)

リウマトレックス(ファイザー、主成分メトトレキサート、薬価2mgカプセル= 299.5円)は、慢性関節リウマチの治療薬です。リウマトレックスの適応症である慢性関節リウマチとは、生体内の免疫細胞が、自分自身の細胞を攻撃してしまう病気、いわゆる自己免疫疾患と呼ばれる病気の一つです。慢性関節リウマチでは、関節が免疫反応により炎症を起こし、腫れや痛みを生じます。そして病状が進むと、関節が破壊され、変形が起こり、日常生活での動作に障害を生じます。

リウマトレックスは、免疫に関与する白血球やリンパ球などの細胞の増殖を抑制することで、自己免疫反応を抑制し、慢性関節リウマチの進行を抑えます。リウマトレックスのようなリウマチ治療薬は、抗リウマチ薬(DMARD)と呼はれています。リウマトレックスは、細胞増殖に必要な核酸(遺伝子を作るDNAの材料)の合成を阻害します。核酸合成には、葉酸という物質が必要なのですが、リウマトレックスは、この葉酸を合成する酵素(ジヒドロ葉酸還元酵素)の働きを阻害することで、核酸の合成を抑制し、白血球やリンパ球などの細胞の増殖を抑えます。

さて、リウマトレックスは白血球やリンパ球などの細胞の増殖を抑制するのですが、細胞の増殖を抑制する、、なんか似たような薬がありますよね。
そう、抗がん剤です。もともと、リウマトレックスの主成分メトトレキサートは、白血病の治療薬(つまり抗がん剤)として作られました。白血病は、骨髄のなかで白血球の増殖能力が異常に高くなっている状態です。白血球の増殖を抑制することで、白血病の進行を抑制することができます。

メトトレキサートが使用されだした後、慢性関節リウマチでは、白血球の働きが強くなり過ぎて、関節の炎症や骨の破壊を生ずることがわかってきました。そこで、白血球の増殖を抑えるメトトレキサートを、白血病で使う量よりも少なくしてリウマチの薬として使用するというアイデアが出されました。こうしてできたのが、リウマトレックスです。

リウマトレックスの服用法は、副作用をできるだけ起こさないように、独特のものになっています。添付文書によれば、「通常、1週間単位の投与量をメトトレキサートとして6mgとし、本剤1カプセル(メトトレキサートとして2mg)を初日から2日目にかけて12時間間隔で3回経口投与し、残りの5日間は休薬する。これを1週間ごとに繰り返す」という服用法となっています。

リウマトレックスは、副作用に十分注意して使用する必要があります。リウマトレックスの副作用としては、骨髄抑制(血液細胞を作り出す骨髄(骨の中にある血液細胞を産生する器官)の働きが抑制され、血液細胞が産生されなくなる重大な副作用)や間質性肺炎などが挙げられますが、これらは、いずれも生命にかかわる重大な副作用です。

リウマトレックスは、強い有効性とともに強い副作用も持っています。しかし、医師の指導に従い、副作用の兆候を感じたらすぐ医師に報告する、という基本的なことを守っていれば、必要以上に心配する必要はありません。現在、新しい抗リウマチ薬が登場しつつありますが、リウマトレックスは、まだまだ使われていくと思います。

 


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構造式
リウマトレックスの構造式

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