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アレジオン
(エピナスチン)

 

アレジオン(日本ベーリンガーインゲルハイム、主成分エピナスチン、10 mg錠 = 109.5円)は、アレルギーによって起こる様々な症状を治療するための薬です。アレジオンが効能を示す病気としては、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚炎、失神、皮膚のかゆみ等があげられます。また、花粉症の治療においても処方されます。アレジオンには、錠剤の他に、小児にも飲みやすいようにシロップで味をつけた「アレジオンドライシロップ」も用いられています。

アレジオンの作用メカニズムを、花粉症に対する効果を例に見てみましょう。

 花粉症の症状は、花粉に対するアレルギー反応によって起こります。これは、花粉(スギが代表的)に対し、免疫機構に代表される生体防御機構が過剰に反応する状態です。

花粉症を発症する人では、生体内の免疫機構が、花粉を構成する成分を「生体に対する異物」として認識します。一度この認識が成立すると、花粉が体内にはいるたびに免疫細胞が花粉を排除しようと動き出します。

この排除過程では、マスト細胞がヒスタミンなどの化学物質(ケミカルメディエーター)を放出します。このケミカルメディエーターが、鼻づまり、目の痛み、くしゃみなどの症状を引き起こすのです。

 アレジオンは、ヒスタミンの働きを抑えることで、花粉症などのアレルギー疾患で見られる症状を緩和します。ヒスタミンは、細胞表面に存在するヒスタミン受容体(H1受容体)に結合し、これを活性化させることでさまざまな作用を示します。アレジオンは、H1受容体に強力に結合する性質をもつので、受容体に対するヒスタミンの結合を邪魔することができます。そのため、アレジオンはヒスタミンに寄って引き起こされるアレルギー症状を抑制効果を示すのです。

アレジオンのように、ヒスタミンの作用を抑制する薬剤を抗ヒスタミン剤とよんでいます。一般的に、抗ヒスタミン剤の副作用としてよく知られているものに、服用後の眠気があります。これは、H1受容体は脳の中にも存在し、脳の覚醒状態を保つ働きがあります。そのため、抗ヒスタミン剤によってH1受容体の作用を抑制されると眠くなるのです。

ところが、アレジオンは、抗ヒスタミン剤の中では眠気が生じにくいとされています。この理由として、アレジオンは服用しても脳の中に入りにくく、脳内のH1受容体の働きを抑制しにくいことが挙げられます。副作用の原因となる部分に薬が届かなければ、副作用は起こりません。 

 薬の効き目は、いろんな要素が絡み合って現れます。単に強い弱いだけでなく、体のどこで効かせるかということも非常に大事です。アレジオンは、その大切さを示すよい一例だと思います。



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構造式
アレジオン (エピナスチン)の構造式  アレジオン (エピナスチン)

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