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ハルナール | 病院でもらった薬の値段TOP

ハルナール
(塩酸タムスロシン)


 ハルナール(アステラス製薬、主成分塩酸タムスロシン、薬価0.1mg錠  = 72.2円)は、前立腺肥大症の治療薬です。ハルナールは前立腺肥大症の症状である、排尿の異常を治療するための薬です。

 ハルナールは、前立腺の筋肉を標的にした薬です。前立腺という臓器は男性特有のもので、膀胱から外に向けて出ている尿道の周りを取り巻いている臓器です。例えていえば、ちくわの穴が尿道で、ちくわ本体が前立腺です。正常な前立腺の機能は、今でも余り分かっていません。

 前立腺の存在が表に出てくるのは、ハルナールの適応症である前立腺肥大症という病気のときです。前立腺肥大症とは、文字通り前立腺(の腺組織や筋肉)が肥大するという病気で、中年以降の男性に多くみられます。前立腺肥大症の時の前立腺の状態を、前のちくわの例で説明すると、ちくわが厚くなって穴が狭くなるという状態です。ハルナールは、ちくわが収縮して、穴を狭くなっている状態を改善する作用を持っています。

 尿道の穴が狭くなると、膀胱から尿がでにくくなり、一回のトイレでは膀胱内の尿を全部出すことが出来なくなります(これを残尿といいます)。残尿があると、トイレの後しっくり来ない、すぐに尿がたまってトイレの回数が増える(特に夜間)などという症状が出て、相当しんどいということです。

 で、ハルナールが前立腺肥大症に対する作用メカニズムですが、ハルナールは前立腺筋肉の収縮をコントロールするアドレナリンα1受容体というタンパク質の働きを抑制し、前立腺の筋肉の収縮を弱めて尿道を広げてしまうというものです。

 ハルナールの標的であるアドレナリンα1受容体は全身の血管に分布しているので、アドレナリンα1受容体の働きを抑えると、全身の血管の筋肉の収縮も弱まり、血圧が下がるという副作用が考えられました。そこで、実際に前立腺の収縮に対する作用と、血管の収縮に対する作用とを比較し、前立腺に選択的に働くハルナールを作り出しました。
 

ハルナール以前は、抗男性ホルモン薬という前立腺を小さくする薬剤が用いられていましたが、ホルモン作用を抑制するため重い副作用が生じることがありました。ハルナールは、ホルモン作用以外の新しいメカニズムを有する薬として爆発的に売れ、前立腺肥大症治療薬のスタンダードとなりました。
 

 ハルナールは、まだ遺伝子技術が発達する以前にみつかった薬で、臓器標本を使った実験で見つけて来た泥くさい薬です。でも、ハルナールのような薬の方が確実に効くので、長く使われるのではないかと思います。


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構造式
ハルナール(塩酸タムスロシン)

 ハルナール(塩酸タムスロシン)の構造式

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