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ダーゼン | 病院でもらった薬の値段TOP

ダーゼン
(セラペプターゼ)

季節もすっかり冬になり、風邪の季節となってきました。

風邪の症状と言えば、発熱、鼻づまり、咳、痰などがあります。今回取り上げる薬は、ダーゼン(武田薬品、主成分セラペプターゼ)。ダーゼンは、痰や鼻水のネバネバをとって鼻づまりなどの症状を抑えたり、風邪による炎症を抑える作用があります。

ダーゼンの主成分のセラペプターゼとは、どんなものか?
セラペプターゼは、Serratia属の細菌(Serratia marcescens)が産生するタンパク質で、タンパク質を分解する酵素(タンパク分解酵素)です。セラペプターゼは、痰や鼻水の中のネバネバの原因となっているタンパク質を分解してさらさらにします。また、セラペプターゼは炎症&痛みの原因となるブラジキニンというペプチド(タンパク質のすごいちっちゃいものと言えばいいのか?)を分解します。これが炎症を押さえるメカニズムらしいです。

ここで疑問その1
セラペプターゼは、タンパク質なのに胃で消化されないのか?
これは、ダーゼンの添付文書に答えがありました。セラペプターゼを錠剤化するさいに、特殊な細工をして胃袋の中でセラペプターゼが放出されないようにしたのです。ダーゼンの錠剤は、胃袋では溶けず、腸に入って初めて溶けます。これのような錠剤を、腸溶錠といいます。

つづいて疑問その2
タンパク質であるセラペプターゼは、腸から吸収されるのか?
普通、食物に含まれるタンパク質は、消化酵素によりアミノ酸(タンパク質の最小の構成単位)にまでバラバラにされて吸収されます。特別な仕組みがないと、アミノ酸より遥かに巨大なタンパク質は腸の細胞内には入り込めない気がするのですが。
ダーゼンの添付文書によると、口からセラペプターゼを飲ませると、血液中にきちんとセラペプターゼが現れるとのこと。メカニズムは分かりませんが、きちんと腸から吸収されて血液に入り、全身に分布します。

疑問その3
セラペプターゼは、どんなタンパクでも分解してしまうのか?
消化酵素の場合は、食物を消化するのが役割なのでいろんなタンパク質を分解しても問題はあまりありません(例外、膵炎)。では、全身に運ばれたセラペプターゼが、いろんなタンパク質をやっためたらに分解してもいいのでしょうか?
このあたりは添付文書見てもよくわかりません。血液凝固に関するタンパク質などを分解するとの記述はありますが、目立った副作用は認められないので、なんでもかんでもバラバラにすることはないみたいです。

まだまだ、さがせばいろいろと疑問点/分からない点がでてきます。
ダーゼンの添付文書によると、
「本剤の体内での作用機序はなお解明されていない点も多く、また、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていない」とのこと。
動物およびヒトでの有効性は確認されているんで立派な薬なのですが、いまいちスッキリしないのは、気のせいでしょうか。

追記
ダーゼンは、2011年2月、臨床試験にて有効性を確認することが出来なかったことから、販売が中止されることになりました。



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