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ボトックス
(A型ボツリヌス毒素)
ボトックス(グラクソ・スミスクライン、主成分 A型ボツリヌス毒素、薬価 注 100単位= 92249円)は、筋肉を弛緩させる作用を持つ薬です。ボトックスは、その作用から、筋肉が異常に収縮している状態に用いられます。ボトックスは、例えば、顔面の筋肉がけいれんするとか、まぶたがけいれんするとか、首の筋肉が意思とは関係なく収縮して首がまっすぐにできない状態(痙性斜頸)のときに使われます。

ボトックスの主成分であるA型ボツリヌス毒素は、毒素というだけあって非常に強い毒性を持っています。例えば、A型ボツリヌス毒素の作用の強さを示す単位は、マウスに対する致死効果が指標となっています。つまり、A型ボツリヌス毒素の1単位は、複数匹のマウスの腹腔内にA型ボツリヌス毒素を投与したとき、半数のマウスが致死する投与量 (LD50値)となります。ちなみにボトックスには、A型ボツリヌス毒素が1瓶あたり100単位含まれています。

ボトックスの主成分であるA型ボツリヌス毒素は、食中毒の原因となる細菌、ボツリヌス菌により産生されるタンパク質です。ボツリヌス毒素が全身に分布すると、筋肉と運動神経の接続が断たれて、全身の筋肉が弛緩します。特に呼吸器の筋肉を弛緩させた場合には、呼吸ができなくなり、最悪の場合は死に至ります。

しかし、ボトックスは、全身に対する作用を持ちません。ボトックスを筋肉に直接局所投与することにより、ボトックスの全身作用を押さえつつ、ボトックスのd強力な筋弛緩作用を示すことができます。通常は、1カ所あたり1.25-2.5単位の量で、数カ所への投与を行います。

ボトックスの特徴として、作用時間の長さが挙げられます。ボトックスの筋弛緩作用は、一回の治療で3〜4ヶ月の長期間持続します。これは、ボトックスが神経と筋肉の接続を完全に切断してしまうからです。運動神経から筋肉に筋収縮の信号を伝えるには、運送神経からアセチルコリンという物質が分泌され、筋肉に作用する必要があります。ボトックスは、このアセチルコリンが運動神経から放出させる過程を阻害し、アセチルコリンによる運動神経と筋肉の連絡を断ってしまうのです。運動神経からアセチルコリンが再放出できるようになるには、新しい運動神経がのびてきて、ボトックスによって切断された神経の働きに取って代わるだけの時間、つまり3〜4ヶ月という時間が必要なのです。

天然に存在する毒からできる薬については、古くから様々な例が知られています。ボトックスもその一つなのですが、ボトックスほどの強力な毒を、そのまま薬として使うというのは、珍しいのではないかとおもいます。



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構造;1296個のアミノ酸からできたタンパク質

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