アトロベント(臭化イプラトロピウム)| 病院でもらった薬の値段TOP

アトロベント
(臭化イプラトロピウム)
アトロベント(帝人ファーマ、主成分 臭化イプラトロピウム、薬価 エロゾル20ug4.20mg10mL 瓶 = 906.9円)は、喘息、気管支炎などの気管支が収縮する病気のときに使われます。アトロベントというよりも、(臭化)イプラトロピウムという名前のほうが知られている(というか知られるようになった)と思います。イプラトロピウムといえば、あの名馬ディープインパクトに使われた薬です。晴れ舞台の凱旋門賞出走のあとのドーピング検査で、ディープインパクトからイプラトロピウムが検出され、大騒ぎになりました。

イプラトロピウムは、気管支を広げ、喘息などの症状をおさえる働きをします。そのメカニズムは以下の通りです。気管支の筋肉は、副交感神経という神経で収縮がコントロールされます。副交感神経が刺激されるとアセチルコリンという物質が副交感神経の末端から分泌されて、気管支の筋肉(気管平滑筋)の表面にあるムスカリン受容体というタンパク質と結合し、ムスカリン受容体を活性化させます。そしてムスカリン受容体が活性化すると、細胞内に収縮の命令が伝わり、気管支は収縮します。イプラトロピウムは、ムスカリン受容体に結合し、アセチルコリンが気管支のムスカリン受容体に結合するのを抑制する結果、気管支の平滑筋の収縮を抑制し、気管を広げる働きをします。

イプラトロピウムが、ディープインパクトの能力を増強していたのかどうかは、よくわかりません。少なくとも、ヒト(運動選手)にたいしては、イプラトロピウムは禁止薬物となっていないことから、イプラトロピウムによるドーピングの作用があるかどうかは疑問です。

今回のディープインパクトの場合は、イプラトロピウムは治療の為に使われたということなので、個人的には故意のドーピングではないのかなと思ってます。フランスの場合、治療目的の有無を問わず、体内に薬物が見つかっただけでアウトと言うことなので。

さて、イプラトロピウムは、ヒトの場合気管支に直接届くように、口から吸入という方法で投与されます。イプラトロピウムは、専用のアダプターから息を吸い込んで投与されるのですが、ウマの場合はどうやって吸入させたのでしょうか。凄い大量を吸い込ませたのか?とか、ウマが自分で吸い込んだのか?とか。疑問は尽きません。

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アトロベント(臭化イプラトロピウム)の構造式
アトロベント(臭化イプラトロピウム)の構造式

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