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プレドニン| 病院でもらった薬の値段Part2


プレドニン
(プレドニゾロン)
プレドニン(塩野義製薬、主成分 プレドニゾロン、薬価 5mg 錠 = 9.6円)は、合成副腎皮質ホルモン剤、いわゆるステロイド剤とよばれている薬です。プレドニンは、1950年代に開発された薬ですが、まだまだ現役でがんばってます。

ステロイドというのは、本来は化合物の構造を表す言葉です。プレドニンの構造式を見ると、3つの六角形と、1つの五角形で出来た4つの輪があります。これがステロイドです。そして、プレドニンだけでなく、男性ホルモン剤や女性ホルモン剤にも、ステロイドの構造が含まれています。

しかし、一般にステロイド剤といえば、プレドニンなどの合成副腎皮質ホルモン剤を指します。これは、合成副腎皮質ホルモン剤が、多種多様の病気に強い効果をもち、薬の中の王様とよばれることに由来するのでしょう。

プレドニンの大きな作用は3つ。
炎症を抑える作用、免疫抑制作用、病的な白血球を破壊する作用、です。

やっぱりこの中でも、一番すばらしいのは炎症を抑える作用です。

様々な炎症性疾患にプレドニンは強力な効果を示します。慢性関節リウマチ、膠原病(これら2つの病気にたいする効果では、免疫抑制作用も関与しています)、ネフローゼ(腎臓の炎症)、アレルギー疾患、大腸炎、肝炎、間質性肺炎、脳脊髄炎、とにかく体の様々な臓器の炎症に効きます。

動物での炎症モデルにおいても、その作用範囲の広さはピカイチ。大抵の炎症モデルにおいて、プレドニンは切れ味鋭い効果を示します。抗炎症作用薬の開発では、必ずと言ってよいほど比較対照として選ばれますし、プレドニンと同等以上の作用が要求されます。薬を作る立場から見ると、プレドニン、いわば永遠のライバルです。

プレドニンは、合成副腎皮質ホルモンとよばれる通り、生体内にある副腎皮質ホルモン(グルココルチコイド)と同じ働きをもっています。グルココルチコイドは、腎臓の上にある副腎皮質という臓器から分泌され、生体のさまざまな機能をコントロールしています。

プレドニンは、細胞内のグルココルチコイド受容体というタンパク質を活性化させ、さまざまな遺伝子の働きを調節することで、いろいろな作用を示します。「遺伝子の働きを調節する」というメカニズムが、強い作用をもつ理由の一つです。

もちろん、強い作用があれば、その裏返しも成り立ち、副作用も出てきます。ステロイドは怖い、という人もいますが、大量投与するような場合を除けば、医師、薬剤師の指示に従って服用する限り、不必要に恐れる必要はありません。

それでも、副作用がなく、かつプレドニンと同等以上の効果を持つ抗炎症薬が求められているのは確かであり、様々な新規メカニズムを有する新薬が開発中です。いつかは、プレドニンを追い落とせるような、そんな薬が出る、と信じて実験を続けている研究者は多いと思います。彼らの健闘に期待しています。


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プレドニン(プレドニゾロン)の構造式

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