ラキソベロン| 病院でもらった薬の値段Part2


ラキソベロン
(ピコスルファート ナトリウム)
ラキソベロン(帝人、主成分ピコスルファート ナトリウム、薬価 1mL 液 = 27円)は、便秘の治療薬、つまり下剤です。ラキソベロンは、大腸内検査の前に大腸内の内容物を出したり、胃のレントゲンを撮ったあと、バリウムを体外に出したりするためにも使われます。ラキソベロンには、錠剤と液剤という二種類の薬がありますが、どちらかというと、量のコントロールをしやすいラキゾベロン液のほうがよく使われているようです。

ラキソベロンは、妊娠中に起こる便秘の治療薬として使われることが多いです。妊婦さんへの薬の使用は、気をつけなくてはいけないのですが、ラキソベロンの場合は、これまでの使用経験上、安全に使うことができるとされています。ラキソベロンは、口から飲むと胃や小腸ではほとんど吸収されません。また、ラキゾベロンは子宮を収縮させるような副作用もありません。これらのことから、妊婦さんがラキソベロンを使用しても、胎児に影響を与える可能性は低いと考えられます。

妊娠中に便秘が起こる原因はいろいろあるのですが、大きく分けるとこんな感じです。

1.妊娠を安全に進行させるために、妊娠中に分泌量が増える黄体ホルモン(プロゲステロン)が、大腸の筋肉を緩めて大腸の動きをにぶくするので排便ができない。
2.子宮が大きくなって、大腸の動きの邪魔をする。
3.子宮が大きくなって、腹筋が引き延ばされることで、おなかに力を入れていきむことがしにくくなる。

ラキソベロンは、1.のようににぶくなった大腸の動きを活発にさせる効果により、便秘を治します。

ラキソベロンは、胃や腸で吸収されることなく、大腸に達します。大腸の中には様々な腸内細菌が住み着いているのですが、ラキゾベロンは、これらの細菌が持つ酵素(アリルスルファターゼ)により分解されます。ラキゾベロンが分解されてできた物質(活性体;ジフェノール体)は、大腸を刺激したり、大腸からの水分の吸収を防ぐ作用があります。そのため、ラキソベロンを飲むと、大腸の運動が激しくなることで排便を助け、大腸内の水分を増やすことによって便が柔らかくなるので、排便がしやすくなります。

大腸内検査のために使用される場合も、ラキソベロンは同様のメカニズムで排便をうながすのですが、普通の便秘に使うときとの飲み方の違いは、ラキソベロンの投与量です。液剤の場合、普通の便秘を治療するときのラキゾベロンの投与量は、大体1mLです。それにくらべ大腸内検査のときのラキゾベロンの投与量は、20mL。徹底的に大腸の中を空っぽにするには、これだけたくさん飲んで下痢をたくさんしないといけないのですね。空っぽにするまでの間、どんな気分なのか、想像したくないです(笑)
大腸内検査はしんどい、という話はよく聞きますが、検査の前からしんどいんでしょうね。

便秘は、薬に頼らなくても、食生活や運動で改善することが多いです。それでもだめなときに、はじめて薬を使いましょう。お医者さんの指示に従って、薬を適度に適切に使用するように気をつけてくださいね。



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ラキソベロン(ピコスルファート ナトリウム)の構造式

ラキソベロン(ピコスルファート ナトリウム)の構造式

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