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プリンペラン| 病院でもらった薬の値段Part2


プリンペラン
(メトクロプラミド)
プリンペラン(アステラス、主成分メトクロプラミド、薬価 5mg 錠 = 6.4円)は、吐き気を止めるために用いられる薬です。プリンペランは、様々な原因による吐き気、例えば、胃炎や胃潰瘍、抗がん剤の副作用、放射線治療の副作用、麻酔薬の使用などによって起きる吐き気を抑えるために用いられます。

プリンペランは、脳内にある吐き気をコントロールするための中枢(嘔吐中枢)の働きを抑えます。また、プリンペランは、胃腸の運動をコントロールする神経を活性化させ、胃や腸の動きを活発にして、吐き気や悪心を抑えます。

プリンペランのターゲットは、ドーパミン受容体(正確にはD2受容体)と呼ばれるタンパク質です。D2受容体は、脳内の嘔吐中枢や、胃や腸の運動をコントロールする神経に存在します。このD2受容体が活性化すると、吐き気が起こるのですが、プリンペランは、D2受容体の活性化を防ぐことで吐き気を抑えます。

もう少し詳しくプリンペランの作用メカニズムを見てみましょう。

まずはプリンペランの嘔吐中枢に対する作用です。

嘔吐中枢には、血液の中にある有害物質を検出するためのセンサーがあります。また、嘔吐中枢には、胃や腸につながっている神経から、胃や腸の状態についてのデータが送られています。嘔吐中枢のセンサーで有害物質が検出されたり、胃や腸の動きに異常があるというデータを嘔吐中枢が受け取ると、嘔吐中枢でドーパミンという神経伝達物質が放出されます。ドーパミンは、D2受容体に結合することで、D2受容体を活性化し、吐き気のシグナルを発します。

プリンペランは、D2受容体に結合する性質をもっています。つまり、プリンペランは、ドーパミンがD2受容体に結合するのを防ぐことで、D2受容体の活性化を止め、吐き気のシグナルが出るのを止めるのです。

つぎに、プリンペランの、胃や腸をコントロールする神経に対する作用です。
胃や腸の運動は、副交感神経という神経によってコントロールされています。胃や腸の中に食べ物があると、副交感神経が興奮して、胃や腸が収縮し、食べ物を運ぶことができます。

吐き気が起こるような状況(胃炎による消化不良、食べすぎ、飲みすぎなど)では、副交感神経にむけて、ドーパミンが放出されます。副交感神経にはD2受容体が存在するのですが、ドーパミンによりD2受容体が活性化されると、副交感神経の働きが低下してしまいます。すると、胃や腸の運動が悪くなり、おなかに物がたまったような気持ち悪さを感じるようになるのです。

プリンペランは、この副交感神経上のD2受容体の働きを抑え、副交感神経による胃や腸の運動のコントロールを正常化することで、吐き気を抑えます。

プリンペランは脳内のドーパミン受容体の働きを抑制するのですが、この作用により副作用が生じることがあります。脳内のドーパミン受容体は、運動機能を調節する働きをしています。そのため、プリンペランを飲むと、脳内のドーパミン受容体の働きが落ちて、運動機能が障害されることがあります(これを錐体外路系障害といいます)。プリンペランを、たかが吐き気止め、とあなどらず、お医者さんの指示にしたがって服用してください。


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プリンペラン(メトクロプラミド)の構造式
プリンペラン(メトクロプラミド)の構造式

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