ウレパール| 病院でもらった薬の値段Part2


ウレパール
(尿素)
 ウレパール(大塚製薬、主成分尿素、薬価 10% 1g = 7.3円)は、乾燥肌や手荒れ、アトピー皮膚などの、皮膚が乾燥しておこる症状を予防、治療するための薬です。私は、冬になると手あれがひどいので、嫁さんのウレパールを使わせてもらっています。ウレパールをぬると、確かに手の荒れが少なくなり、皮膚がつるんとなるような感じがします。

ウレパールは、水分とくっついて離れにくいという性質を持っています。そのため、ウレパールを皮膚に塗ると、皮膚の水分が蒸発しにくくなり、皮膚のうるおいを保つことができます。

ウレパールという名前は、主成分の尿素(「ウレア」urea)と真珠(「パール」pearl)を組み合わせて命名されたそうです。ウレパールを皮膚に塗ることで、皮膚がつるつるになり、真珠のような輝きをもたせる、、という意味をこめているのでしょう。

ウレパールの主成分である尿素は、実は、ヒトの体の中にある物質です。尿という言葉がつくことから想像できるとおり、尿素は尿の中から発見された化合物です。実は、ヒトは、体の中の窒素成分を体外に捨てるために、体の中で尿素を作っているのです。

ヒトがタンパク質を食べて、これを消化、分解して、生体内で利用すると、最後に窒素成分として、アンモニアが残ります。このアンモニアは体にとって大変有害なものです。例えば、肝臓の働きが悪くなってアンモニアが除去されず、そのまま脳の中に入ると昏睡状態を起こし、死に至ることもあります。

そこで、ヒトは肝臓でアンモニアを尿素へと変換して体外へ排出させる、という仕組みをもっています。ウレパールが、水とくっつきやすいという性質を持つことからわかるように、尿素は水に溶けやすい物質です。そのため、尿素は、腎臓から尿の成分としてどんどん体外に排出されることになります。

ウレパールは、体の中のゴミの成れの果てである尿素を、皮膚の維持のために再利用している、ように見えますね。といっても、ウレパールの尿素はヒトの尿から取り出したものではなく、化学合成によって作られたものなので、ばっちいなんてことはありませんよ(笑)


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ウレパール(尿素)の構造式
ウレパール(尿素)の構造式


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