キサラタン| 病院でもらった薬の値段Part2


キサラタン
(ラタノプロスト)
 キサラタン(ファイザー、主成分ラタノプロスト、薬価 928.5円)は、緑内障という目の病気の治療に用いられる点眼薬です。緑内障は、何らかの原因で目の中の水の圧力(眼圧)が高まり、目の神経が傷ついて視力が低下する病気です。キサラタンは、眼圧を下げることにより、緑内障の進行を止める働きがあります。

キサラタンは、プロスタグランジンF2αと呼ばれる物質の構造を改良することによって作られました。キサラタンの元となったプロスタグランジンF2αは、全身のさまざまな組織で作られる物質で、様々な薬理作用を示します。プロスタグランジンF2αは、もともとは子宮の収縮させ陣痛を促進させたり、腸の運動を高めるという用途で用いられてきました。

そして、このプロスタグランジンF2αを目に点眼すると、眼圧が下がるという現象が1980年代初めに確認されました。この発見から、新しいメカニズムの緑内障治療薬としてプロスタグランジンF2αが注目されるようになり、キサラタンが生まれるきっかけとなりました。

プロスタグランジンF2α自身は、非常に微量で全身の臓器に作用を示すことから、点眼薬として使用しても、いろいろな副作用が出る可能性がありました。そのため、プロスタグランジンF2αの構造を改良して、副作用の少ない、目にだけ効果を示す化合物の開発が行われました。その結果得られた薬が、キサラタンです。キサラタンはプロスタグランジンF2?と同じ作用メカニズムで眼圧を下げます。

緑内障で眼圧が上がるのは、目の中で作られた水が目の外に出にくくなることが原因だと考えられています。

プロスタグランジンF2αは、目から水を外に出す働きをコントロールするぶどう膜強膜という部分に働いて、目から水を出やすくします。ぶどう膜強膜には、プロスタノイドFP受容体というタンパク質があり、プロスタグランジンF2αは、このプロスタノイドFP受容体に結合して、これを活性化させることで、水がぶどう膜強膜を通りやすくさせます。その結果、目からから水が外に流れ出して眼圧が下がります。

キサラタンは、プロスタノイドFP受容体に結合して活性化させるという、プロスタグランジンF2αの性質を受け継いでいるために、眼圧を下げる作用があるのです。

キサラタン以外にも緑内障の治療薬はありますが、これらの治療薬は瞳孔を開いたり閉じたりする作用があるので、まぶしさを感じたり、暗さを感じたりなど目の見え方に影響を与えます。キサラタンは、瞳孔には作用を及ぼさないので、このような副作用を起こすことはありません。また、キサラタンは一日一回の点眼で十分効果を示すので、とても使いやすい薬です。



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キサラタン(主成分ラタノプロスト)の構造式
キサラタン(主成分ラタノプロスト)の構造式


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