フルメトロン(フルオロメトロン) 薬の豆知識

フルメトロン| 病院でもらった薬の値段Part3

フルメトロン

(フルオロメトロン)


フルメトロン(参天製薬、主成分フルオロメトロン、薬価 点眼液0.02% = 45.8円 )は、目に起こる炎症の治療に用いられる点眼薬です。フルメトロンは、花粉症などに代表されるアレルギーによる目の炎症や、白内障・緑内障などで行なわれる目の手術によっておこる炎症などに対して用いられます。

フルメトロンの主成分である「フルオロメトロン」は、ステロイドと呼ばれる種類の化合物で、強力な抗炎症作用を持っています。フルメトロンは、炎症を起こす原因となる免疫系の細胞に働きかけ、炎症をコントロールする様々な物質の合成量を変化させることで、炎症をしずめる作用を示します。

フルメトロンは、細胞の中のグルココルチコイド受容体というタンパク質に結合して、これを活性化させます。フルメトロンによって活性化されたグルココルチコイド受容体は、DNAからタンパク質が作られる場所である「核」と呼ばれる場所に移動します。そして、DNAからのタンパク質合成を制御する「転写因子」としての働きを示します。転写因子は、DNAの特定の部位に結合して、さまざまなタンパク質の合成量を高めたり弱めたりする「引き金」を引く役割を持っています。。

フルメトロンが結合したグルココルチコイド受容体の場合、炎症をひどくする作用を持つタンパク質(サイトカイン、ケモカイン)の産生量を低下させ、炎症を軽くするタンパク質(リポコルチン、IκB)の産生量を増加させる作用をしめします。「免疫細胞の働きを低下させ、炎症の大元を断つ」という性質から、フルメトロンの作用は非常に強力です。

ただ、免疫細胞の働きを低下させるということは、免疫力を下げるということを意味します。そのため、細菌やウイルスの感染によって起こる炎症については、できればフルメトロンを使用しない方が良いとされています(抗生物質や抗菌剤との併用が必要)。

一般に、内服薬として使われるステロイドは、炎症以外にもさまざまな生体機能を調節していることから、使用には注意が必要です。ただ、フルメトロンは点眼薬であるので、目の炎症部位でのみ働きます。そのため、全身性の副作用というのは、ほぼ起こらないと考えてよいと思います。フルメトロンが数十年に渡って使われているのが、安全性を示す良い証拠です。

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フルメトロン(フルオロメトロン)の構造式
フルメトロン

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