ジャヌビア(シタグリプチンリン酸塩水和物) 薬の豆知識

ジャヌビア| 病院でもらった薬の値段Part3

ジャヌビア

(シタグリプチンリン酸塩水和物)


ジャヌビア(MSD、主成分シタグリプチンリン酸塩水和物、薬価 25mg錠 = 96.1円)は、「DPP4阻害薬」というタイプの、全く新しい作用メカニズムをもつ糖尿病治療薬です。ジャヌビアは、アメリカのメルク社が開発した薬です。ジャヌビアは、アメリカだけでも1,600万人以上の患者さんに使用されていて、人気薬剤の代名詞「ブロックバスター」と呼ばれています。日本でも、DPP4阻害薬は糖尿病治療薬の新顔として期待が高くなっています。

ジャヌビアは、体内のDPP4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)という酵素タンパク質の働きを止める作用を持ちます。DPP4は、血糖値をコントロールするインクレチンというホルモンを分解し、インクレチンの作用を消失させる働きを持ちます。

インクレチンには、血糖値調節に関わる臓器である膵臓に対して、以下の2つの作用を示します。

1)血糖値を下げる作用を持つホルモン、インスリンを分泌させる働き
インスリンは、全身の細胞に働きかけグルコース(ぶどう糖)の消費量を高めたり、肝臓でのグルコース生産量を減らすことで、血糖値を下げます。

2)血糖値を上げる働きを持つグルカゴンというホルモンの分泌を減らす働き
グルカゴンは、肝臓に貯蔵されているグルコースを血液中に放出させて、血糖値を上げます。グルカゴンの量が減ると、血糖値は下がります。

ジャヌビアは、インクレチンの分解を止めるので、インクレチンの量を増やし、その働きを強めます。そのため、強い血糖降下作用を示すのです。

ジャヌビアは、血糖値の調節において正反対の働きを持つ2つのホルモン、インスリンとグルカゴンの量を調節することで効果を示します。これまでの糖尿病治療薬は、インスリンにのみ注目したものほとんどでした。そのため、グルカゴンの働きに注目したジャヌビアは、これまでの薬剤とは異なるキャラクターを有する可能性があります。

ジャヌビアは、日本では昨年発売されたばかり。日本人の糖尿病に対し、どのような効果をしめすかは、これから多くの患者さんに長期間使われることで明らかになります。期待したいと思います。



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ジャヌビア(シタグリプチンリン酸塩水和物)の構造式
ジャヌビア(シタグリプチンリン酸塩水和物)の構造式

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