フォルテオ( テリパラチド) 薬の豆知識

フォルテオ| 病院でもらった薬の値段Part3

フォルテオ

(テリパラチド)


フォルテオ(日本イーライリリー、主成分 テリパラチド、薬価 1kit = 51871円)は、骨粗鬆症の治療薬です。フォルテオが海外で承認されたのは2002年、日本ではフィルテオは2010年(つまり今年)、認可されました。海外の使用経験では、フォルテオの強力な効果が知られていたことから、「日本では一体いつ認可されるのか」と注目されていた薬です。

骨粗鬆症は、高齢者(特に女性)に良く見られる病気で、骨粗鬆症では、骨の量が減ったり、骨の構造がすかすかになることで、骨が折れやすくなります。高齢者の骨折は治癒しにくく、寝たきりの原因になることもあります。高齢化社会を迎えた現在、骨粗鬆症の治療は非常に重要となっています。

フォルテオは、骨を作る細胞である「骨芽細胞」の働きを高める働きを持つ薬剤です。骨粗鬆症では骨の量が少なくなるのですが、これは骨を作る働きと骨を壊す働きのバランスが崩れることで起こります。

骨を作る細胞が「骨芽細胞」、骨を壊す細胞は「破骨細胞」と呼ばれています。フォルテオ以前に用いられている骨粗鬆症治療薬は、「破骨細胞」に働きかけ、破骨細胞の働きを抑制するものばかりでした。

破骨細胞の働きを抑えると、たしかに骨を壊す働きを止め、そのぶん骨を作る働きが相対的に高まるので、骨の量は増えます。しかし、骨の量を増やし骨を強くするには、やはり骨を作る働き自体を積極的に増やす、つまり骨芽細胞の働きを高めるに越したことはありません。

フォルテオの主成分であるテリパラチドは、破骨細胞の働きの調節ホルモンである副甲状腺ホルモン(PTH; parathyroid hormone)をもとに作られました。PTHは副甲状腺という臓器から分泌されるペプチド(数十個のアミノ酸が繋がってできたタンパク質)であり、テリパラチドは、このPTHの1〜34 番目のアミノ酸からなるペプチドを遺伝子組換え技術によって大量生産したものです。

ペプチドはタンパク質であり、口から摂取しても消化管内で分解してしまいます。そのため、フォルテオは飲み薬ではなく、注射薬となっています。患者さんが自分で投与できるように、フォルテオでは自己注射用のキットが開発されました。患者さんは1日1回、皮下に投与を行います。

もちろん、理想の薬は、PTHと同じ作用を持つ飲み薬です。しかし、現在のところ、このような飲み薬はフォルテオのようなタンパク質製剤では無理で、有機合成でないと作り出すことはできません。おそらく多くの製薬会社で、このような化合物の研究は行われています。はたして、いつ、その成果が世の中に現れるのか。楽しみなところです。

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フォルテオ(テリパラチド)の構造式

フォルテオ(テリパラチド)の構造式


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