アズノールうがい液(アズレンスルホン酸ナトリウム) 薬の豆知識

アズノールうがい液| 病院でもらった薬の値段Part3

アズノールうがい液

(アズレンスルホン酸ナトリウム)


アズノールうがい液日本新薬、主成分 アズレンスルホン酸ナトリウム 、薬価 1 mL = 52.1円)とは、口の中の炎症( 咽頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎)や口のなかの傷によって起こる、腫れや痛みをおさえるために用いられます。アズノールうがい薬は、その名前の通り、水で薄めてうがいして(難しい言葉では「含嗽する(がんそう)と言います)服用します。

普通、「うがい」というと「風邪の予防」とか「のどの菌を殺す」というイメージがあります。しかし、アズノールうがい薬は、「風邪の予防」とか「のどの殺菌」ではなく「風邪などが原因でおこった炎症の治療」に用いられます。つまり、「予防」ではなく「すでに起こってしまった症状を抑える」というわけです。うがいすることで、薬の成分を直接口の中の粘膜に効率的に届けることができます。

アズノールという名前は、主成分「アズレンスルホン酸ナトリウム」の中の「アズレン」の名前から来ています。アズレンは美しい青色をしている化合物です。アズレンという名前は、スペイン語で「青い」を意味する 「azul」に由来しており、アズノールうがい薬も、もちろん美しい青色をしています。

アズレンというのは、もともと「カミツレ」というキク科の植物の精油から見つかりました。ヨーロッパにおいては、古くからカミツレを胃腸薬や炎症の治療に使っていました。このカミツレの効果をもたらすものは何か、ということについて18世紀の後半から科学的な研究が行われ、その結果見つかったのがアズレンというわけです。

アズレンは、もともと水に溶けにくい性質を持っています(精油に含まれるということは、脂に溶けやすく水に溶けにくいということです)。アズノールうがい薬では、アズレンを水に溶けやすくするために(うがい薬なので水に薄めなくてはいけないので)、アズレンをアズレンスルホン酸ナトリウムという化合物に変換し、水に溶けやすくしています。

アズノールには、炎症における腫れや痛みの原因となるヒスタミンの量を減らす働きがあります。炎症がおこっているときには、皮膚・粘膜中にいる肥満細胞という細胞が、ヒスタミンをどんどん放出します。このヒスタミンが、血管からの水分の漏れを引き起こして腫れを生じさせたり、痛みやかゆみを起こします。アズノールうがい薬は、口の中の粘膜におけるヒスタミンの放出を止めることで、のどの症状を抑えるというわけです。

また、アズノールは、炎症を起こす原因となる白血球が、炎症部位に集まる(遊走といいます)のを止めます。炎症を起こす主人公が現場に登場できないので、炎症の進行を止めることができるというわけです。

アズノールというブランドは、アズレン(の類縁化合物)が含まれた薬について用いられています。うがい薬のほかにも、軟膏や点眼剤、錠剤があります。

 

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アズノールうがい薬の主成分:アズレンスルホン酸ナトリウムの構造式

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