フェブリク(フェブキソスタット) 薬の豆知識

フェブリク| 病院でもらった薬の値段Part3

フェブリク

(フェブキソスタット)


フェブリク帝人ファーマ、主成分 フェブキソスタット、薬価 10mg錠 = 31.1円)とは、高尿酸血症や痛風の治療に用いられる薬です。高尿酸血症とは、血液の中の尿酸の濃度が高くなった状態のことです。血液の中の尿酸濃度が高い状態が続くと、尿酸の結晶が関節にできて炎症を引き起こし(特に足の指)、猛烈な痛みを生じます。この状態が痛風です。フェブリクは、キサンチンオキシダーゼ(体内で尿酸を作り出す酵素タンパク質)の作用を止める働きを持つ、キサンチンオキシダーゼ阻害薬というタイプの薬です。フェブリクは、尿酸の生体内での合成を止めることで尿酸量を低下させ、痛風の発症や進行を止める効果を示します。

フェブリクが発売されるまで用いられてきたキサンチンオキシダーゼ阻害薬は、アロプリノール(グラクソ・スミスクラインのザイロリックなど)でした。アロプリノールが登場したのは、1969年(昭和44年)。2011年1月にフェブリクが発売されるまで、日本におけるキサンチンオキシダーゼ阻害薬は、アロプリノール以外に選択肢がありませんでした。アロプリノール自体は優れた効果を示す薬剤ですが(だから40年以上も使われてきた)、患者さんによっては使いにくい薬でもありました。

たとえば、アロプリノールは腎臓から体外に排泄されるので、腎臓の病気を持っている人では体の中からなかなか消失しません。そのため、正常な腎臓の人に比べて投与量を下げるなどの工夫をしなくていはいけません。また、肝臓の状態が悪い人に投与すると肝障害を引き起こす可能性があることも知られています。

フェブリクは、これらの使いにくさを改善することを目的として開発されました。アロプリノールは、プリン体(キサンチンオキシダーゼによって尿酸に変換される原料)と似たような構造をしています。フェブリクは、このプリン体構造とは異なる構造をもつため、アロプリノールとは異なるキャラクターを持つ薬となっています。フェブリクは、胆汁によって腸へと排出されることから、腎臓が悪い人にも投与することができます。また、キサンチンオキシダーゼに対する阻害能力や、尿酸を下げる効果についても、アロプリノールより強いとされています。

アロプリノールからフェブリクができるまで40年近くかかりましたが、なぜこれほどの時間がかかったのかについては、よくわかりません。他社も取り組んでいたのだけれど、プリン体構造を持たない化合物を見つけることが難しかったのか。それとも、それなりの効果を示していたアロプリノールに代わる薬をあえて作る理由がみつからない、というマーケティング的な理由で手を出さなかったのか。現在の製薬会社の創薬力を考えると、後者のような気もしますが。

もし、後者であるとすれば、患者さんや医師のニーズを軽視していたことになります。はたしてどれだけのニーズがあったのか、については、日本を含めたグローバルでのフェブリクの売上高(アメリカ、ヨーロッパを含む9カ国で発売中)を見ることで、はっきりするのではないかと思います。

スポンサードリンク

フェブリク(フェブキソスタット)の構造式

フェブリクの主成分:フェブキソスタットの構造式



レキソタン  病院でもらった薬の値段Part3  アズノールうがい薬

プライバシーポリシー