サラジェン(ピロカルピン塩酸塩) 薬の豆知識

サラジェン| 病院でもらった薬の値段Part3

サラジェン

(ピロカルピン塩酸塩)


サラジェン(キッセイ薬品工業、主成分 ピロカルピン塩酸塩、薬価 5mg錠 = 130円)は、唾液(つば)の分泌を高めるために用いられる薬です。

唾液は、口の中に潤いを与え粘膜を保護します。また、口に入った食べ物を飲み込みやすくしたり消化を助けたり、口内の汚れを洗い流したりする働きを持ちます。何らかの病気で唾液の分泌が低下すると、不快感を感じたり、口の中が不潔になって虫歯になったり、食べ物がうまく飲み込めなかったりと、不自由な状態が起こります。サラジェンは、このような唾液不足による症状を改善するための薬です。

サラジェンは、以下の2種類の疾患において、機能が低下した唾液腺を刺激し唾液の分泌を高める作用を示します。

一つは、がん(特に頭部や首のがん)の放射線治療の際の唾液分泌の低下です。放射線を頭部や首に当てると、唾液を分泌する組織である唾液腺の細胞が障害をうけ、唾液が出にくくなります。

もう一つは、シェーグレン症候群です。シェーグレン症候群では、唾液腺や涙腺(涙を分泌する組織)に障害が起こることで、唾液や涙が出にくくなります。これは、体内の免疫機構の異常により、自分自身の細胞が攻撃されるのが原因です。

唾液腺の働きは、アセチルコリンという物質でコントロールされています。アセチルコリンは、唾液腺の細胞表面にあるムスカリン受容体というタンパク質に結合します。アセチルコリンが結合したムスカリン受容体は活性化し、唾液腺の細胞内に、唾液分泌を高めるための信号が伝わります。すると、唾液が分泌されるというわけです。

サラジェンは、このアセチルコリンと同様に、唾液腺のムスカリン受容体を活性化する働きを持っています。ムスカリン受容体は、全身の臓器に分布し、これら臓器の機能調節に関与しています。そのため、サラジェンには様々な副作用が伴います。たとえば、汗を分泌する汗腺にサラジェンが働くと汗の分泌が高まります。また、膀胱や消化管にあるムスカリン受容体が更新すると、膀胱や消化管の機能が更新して頻尿や下痢が生じます。また、瞳孔に働きかけると瞳孔の大きさが小さくなるので、暗いところではものが見えにくくなることもあります。サラジェンの効果と副作用のいずれもムスカリン受容体の活性化という同じ原因のよるものなので、副作用が出ないようにするのはなかなか難しいというのが正直なところです。

 




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サラジェン(ピロカルピン塩酸塩)の構造式

サラジェンの主成分:サラジェン塩酸塩の構造式



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