ランマーク(デノスマブ) 薬の豆知識

ランマーク| 病院でもらった薬の値段Part3

ランマーク

(デノスマブ)


ランマーク(第一三共、主成分 デノスマブ、薬価 120mg瓶 = 45,155円)は、がんの骨転移や、骨のがんである多発性骨髄腫で生じる骨病変の治療に対して適応をもつ薬です。ランマークは、骨を壊す働きをもつ破骨細胞の数を減らして、骨転移ガンや多発性骨髄腫で生じる骨の破壊を防ぎます。

がんによる骨破壊(骨病変)は、骨をもろくすることで骨折を生じさせたり、骨の強い痛みを生じさせます。ランマークは、骨破壊を止めることで、これらの症状が発現を低下させます。

現在、ランマークは、骨のガンに対する適応についてのみ製造販売承認申請を受けていますが、同時に骨粗鬆症に対する適応についても臨床開発が行われています。これは、骨粗鬆症においても、骨のがんと同様に、破骨細胞による骨の破壊が起こるからです。

破骨細胞は、もともとは骨髄で作られる単核球と呼ばれる細胞から生成されます(この過程を分化といいます)。単核球が破骨細胞に分化するためには、分化のきっかけとなる刺激が必要です。この刺激を与える分子がRANKL(receptor activator for nuclear factor-κB ligandの略)と呼ばれるタンパク質です。RANKLは、破骨細胞の生存にも必要なタンパク質です。

ランマークは、抗RANKLモノクローナル抗体であり、RANKLに選択的かつ強力に結合します。ガンの骨転移や多発性骨髄腫では、RANKLを介して破骨細胞の分化が促進したり、骨を壊す働きが活性化します。ランマークは、この過程を止める作用を持つのです。

RANKLが作用を示すには、RANKLが単核球や破骨細胞表面にある、RANKというタンパク質に結合することが必要です。ランマークは、RANKLに強力に結合する作用があるので、ランマークが存在するとRANKLがRANLに結合できません。そのため、ランマークを投与された患者さんの骨では、単核球から破骨細胞への分化が止まったり、破骨細胞自体が死んだりします。すると、骨における破骨細胞の働きが弱まり、がんに伴う骨破壊が抑制されるというわけです。

ランマークはタンパク質なので飲み薬として投与することはできません。そのため、4週間に1回の皮下注射として投与されます。現在、ランマークは骨粗鬆症の治療薬としても開発されていますが、一ヶ月に一度の服用で良い、というのは、治療薬としてメリットを持つと考えられます。




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