ビビアント(バゼドキシフェン酢酸塩) 薬の豆知識
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ビビアント| 病院でもらった薬の値段Part3

ビビアント

バゼドキシフェン酢酸塩


ビビアント(ファイザー、主成分 バゼドキシフェン酢酸塩、薬価 20mg錠 = 132.2円)は、閉経後骨粗鬆症の治療に用いられる薬です。骨粗鬆症は高齢者に多く認められる病気で、全身の骨の密度が低下しもろくなることで、骨の強度が低下します。骨粗鬆症では、骨の低下が低下することで、ちょっとした転倒や衝撃で骨折を生じたり、骨の痛みを感じたりするようになります。高齢者にとっての骨折は、寝たきりなどの原因になり生活の質を著しく低下させます。そのため、ビビアントのような骨粗鬆症治療薬の必要性は年々高まっています。

ビビアントは、エストロゲン(いわゆる女性ホルモン)と似た作用を持つ化合物です。女性の閉経後に生じる骨粗鬆症の原因として、エストロゲンの分泌低下があります。ビビアントは、エストロゲンの作用を補うことで、骨粗鬆症による骨の強度低下を防ぐ効果を示します。

エストロゲンは、卵巣から分泌されるホルモンで、女性としての特徴を出すための作用(第二次性徴の発現や排卵・妊娠などの機能調節など)があります。そして、もう一つのエストロゲンの作用として、骨の成長の促進作用があります。思春期の女の子の背がグーンと伸びるのは、エストロゲンの産生が、思春期の女の子で非常に多くなるからです。

骨は、その強度を保つために、形成と分解を同時に行なっています。正常の場合は、形成と分解のバランスがとれている状態です。こうすることで、骨の強度を低下させる状況が起こっても、形成と分解のバランスを変えることで正常に戻すことが可能です。エストロゲンは、骨を作る作用を持つ骨芽細胞を活性化し、骨の形成を促進します。一方、エストロゲンは、骨を壊す作用を持つ破骨細胞の働きを抑制することで、骨が壊れるのを防ぎます。

しかし、閉経によって卵巣からの女性ホルモン分泌が低下すると、骨の形成と分解のバランスが崩れ、骨が分解する状況のみが生じることになります。ビビアントは、このバランスの崩れを回復させるための薬です。

ただ、エストロゲンには骨以外の臓器(生殖器、循環器系など)への作用も示します。エストロゲンの骨以外の臓器への作用は様々な疾患リスクの増加(乳がん、血栓による心疾患・脳卒中)につながります。ビビアントは、骨以外の臓器の作用は低く、これら疾患リスクの増加が起こりにくいという特徴を持ちます。ビビアントのような、骨に対してエストロゲンとしての作用をしめす化合物を選択的エストロゲン調節薬(SERM:Selective estrogen receptor modulator)と呼びます。

SERMとしては、エビスタ(リリー、主成分 ラロキシフェン)が最初に発売され、ビビアントは日本における二番目のSERMとして発売されました。臨床試験においては、ビビアントはエビスタと同等以上の骨粗鬆症改善効果を示すとされています。



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 ビビアントの主成分、 バゼドキシフェン酢酸塩の構造式
ビビアントの主成分、 バゼドキシフェン酢酸塩の構造式

 


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