スタデルム(イブプロフェンピコノール) 薬の豆知識

スタデルム| 病院でもらった薬の値段Part3

スタデルム

イブプロフェンピコノール)


スタデルム(鳥居薬品、主成分 イブプロフェンピコノール、薬価 5%軟膏 g = 19.8円)は、様々な皮膚病の炎症と痛みを止めるために用いられる塗り薬です。スタデルムには、軟膏とクリームの二種類が用意されています。スタデルム軟膏に対しては、急性湿疹、接触皮膚炎、アトピー皮膚炎、慢性湿疹、酒さ様皮膚炎、口囲皮膚炎、帯状疱疹の効能が認められています。また、スタデルムクリームの効能としては、これに加え尋常性?瘡(ニキビ)の効能が認められています。軟膏剤は油を基本としたベトベトとしてタイプの塗り薬です。一方、クリーム剤は水分を基本としたサラサラとしたタイプの塗り薬です。

スタデルムの主成分であるイブプロフェンピコノールは、風邪薬に含まれるイブプロフェンの構造を改良し、効き目をより強くしたものです。イブプロフェンは、口から飲んで全身の炒めや炎症を抑える作用を示します。一方、スタデルムは皮膚に塗ることで、皮膚の病変部のみに選択的に作用を示します。

皮膚にスタデルムを皮膚に塗ると、薬剤は皮膚の内部へと浸透します。そして、浸透したスタデルムは、皮膚の様々な炎症に関連するシクロオキシゲナーゼ(COX)の働きを阻害します(この作用は、イブプロフェンと共通です)。

COXは、細胞膜のアラキドン酸から、痛みや炎症の元となるプロスタグランジン類を合成する酵素です。スタデルムはCOXの働きを阻害することで、皮膚の中のプロスタグランジン産生を止める作用を示します。プロスタグランジン量が低下するため、炎症反応が抑制され、湿疹、アトピー性皮膚炎などにおける痛みが低下するというわけです。

COX阻害剤は通常飲み薬として用いられますが、胃や腸の表面の粘膜を痛める(出血)副作用が認められます。そのため、COX阻害剤の服用時には、同時に胃薬などが処方されることが多いです。しかし、塗り薬であるスタデルムは、基本的に皮膚でのみ作用を示すことから、胃や腸にたいする副作用を心配する必要はありません。

また、皮膚病における塗り薬としては、副腎皮質ステロイド(いわゆるステロイド外用剤)が頻用されます。ステロイド外用剤では、患部の感染誘発、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎、皮膚の赤み)などが認められます。しかし、スタデルムでは作用メカニズムが異なることから、これらの副作用は認められません。スタデルムのように、ステロイドではなく消炎鎮痛作用をもつ薬物のことを、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)とよんでいます。



スポンサードリンク

スタデルムの主成分、イブプロフェンピコノールの構造式
スタデルムの主成分、イブプロフェンピコノール

 


シンポニー  病院でもらった薬の値段Part3  セルニルトン

プライバシーポリシー