トビエース(フェソテロジンフマル酸塩) 薬の豆知識
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トビエース| 病院でもらった薬の値段Part3

トビエース

フェソテロジンフマル酸塩)


トビエース(ファイザー、主成分フェソテロジンフマル酸塩、薬価 8 mg錠 = 286.4円)は、過活動膀胱という病気を治療するための薬です。

過活動膀胱は、急に我慢できなくなるほどトイレに行きたくなる(尿意切迫感)、トイレに行く回数が増える(頻尿)、急にトイレに行きたくなり我慢しきれずおしっこが見れる(切迫性尿失禁)などの症状を特徴とする病気です。過活動膀胱によってトイレの回数が増えると、日常生活が非常に不便になります。仕事中に耐え難い尿意を何度も催す、夜中に尿意のためにトイレに立ち眠れない(夜間頻尿)、尿漏れの不安に悩まされる、など、過活動膀胱では生活の質(QOL)の低下が大きな問題となります。

過活動膀胱の治療薬として、現在、最もよく使われているのが「抗コリン薬」と呼ばれる薬で、トビエースも抗コリン薬の一つです。トビエースは、過活動膀胱を引き起こす原因の一つである生体内物質「アセチルコリン」の働きを抑制する作用を持ちます。アセチルコリンの働きに拮抗する薬、なので「抗コリン薬」というわけです。

過活動膀胱は、この名前の通り、膀胱の活動が過剰に亢進することで、尿意が増しトイレの回数が増えます。尿意を感じ、尿を出すメカニズムは以下のとおりです。膀胱の中に尿が貯まると、神経が活性化して脳に「膀胱の中に尿がある」という情報を伝えます(この神経を求心性神経と呼びます)。これが尿意のもとになります。また、尿をするときには、神経が活性化することで膀胱を収縮させ、尿を体外に押し出します。過活動膀胱では、これらの過程が過度に働くことで、必要以上に尿意を感じトイレの回数が増えます。これらの過程にはアセチルコリンが関与するので、抗コリン薬であるトビエースは過活動膀胱の症状を抑制できます。

アセチルコリンは、膀胱の筋肉(膀胱平滑筋)に働きかけて膀胱を収縮させる働きがあります。アセチルコリンは、副交感神経の末端から膀胱に分泌され、膀胱平滑筋の上のムスカリン受容体(M3受容体)に結合します。アセチルコリンが結合したM3受容体は活性化することで、膀胱の筋肉を収縮させます。トビエースは、このアセチルコリンの働きを止める(アセチルコリンがM3受容体に結合できなくする)ことで膀胱の収縮を防ぎ、トイレにいく回数を減らします(膀胱に尿を貯める量が増えることになるため)。

また、アセチルコリンは、膀胱の表面を覆う上皮細胞からも分泌治されます。このアセチルコリンは、求心性神経が活性化しやすくし、尿意を起こりやすくします。トビエースはアセチルコリンの働きを抑えるので、このような求心性神経の活性化も弱め、過活動膀胱における尿意を減らします。

アセチルコリンは、体の様々な臓器に存在するのですが、トビエースは膀胱に選択的に作用するよう設計されています。そのため、これまでの抗コリン薬にくらべ、トビエースは膀胱以外の臓器への作用による副作用(特に口の渇き)が減らせると考えられます。

 

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 トビエースの主成分(フェソテロジンフマル酸塩)の構造式
トビエースの主成分(フェソテロジンフマル酸塩)の構造式


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