手術用顕微鏡ってどんな道具?

今回紹介するのは、手術用の顕微鏡(オリンパス製)です。顕微鏡にもいろいろありますが(光学顕微鏡、位相差顕微鏡、電子顕微鏡、蛍光顕微鏡など)、ここで取り上げるのは実体顕微鏡と呼ばれるタイプの顕微鏡です。病院で使われてる顕微鏡と同じもので、動物の手術に使います。

手術用顕微鏡

顕微鏡の金属のアームの先に、双眼鏡のようなものがついてますが、ここをのぞいて手術部位を見ます。手術用顕微鏡はマウスの足の神経を縛ったり、血管に管を入れたり、細かい作業をするのに使います。4-10倍くらいの倍率で、普通のミシン糸が2、3ミリの大きさに見えます(実際はもっと細い糸を使うのですが)。忙しいときには、朝10時から午後5時まで顕微鏡にずっと張り付いて、30匹以上のマウスの手術をすることもありました。