今回紹介するのは、動物用の麻酔器です。黒いボンベが酸素ボンベで、グレーのボンベが笑気(亜酸化窒素)ボンベです。この2つのボンベから酸素:笑気を出して混合し、それにハロタンガスを適当量添加します。笑気およびハロタンは、それぞれ全身麻酔作用をもつ薬物で、これら気体が入った動物用麻酔器にラットを入れると30秒程度で全身麻酔がかかります。麻酔器から出すと速やかに麻酔から覚醒します。
手術後の動物の機能測定を速やかに行いたい場合、例えば脳梗塞作成の手術で、手術後すぐに神経症状(運動機能)を評価する場合などに動物用麻酔器をよく使います。手術の間はマスクを口に当てておきます。ネズミを麻酔器から外すと、速やかに(5分以内)に麻酔から覚めます。ヒトでもおそらく麻酔がかけられると思います(がやったことはありません)。病院の麻酔科ではどのようにしてるんでしょうか?
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