pHメーターは、pH(水素イオン濃度の指標)、簡単にいうと酸性/アルカリ性かを測定するための道具です。pHが7より小さいと酸性、pHが7より大きいとアルカリ性、pHが7なら中性です。pHのことをペーハー(ドイツ語読み)という人もいれば、ピーエッチ(英語読み)と呼ぶ人もいますが、私はペーハー派です。だから、ペーハーメーター。
pHメーターは、酵素反応に使う溶液や、細胞を使うときの栄養液、などを作るときに使います。大抵のタンパク質や酵素は、生体内のpH、つまりpH7からpH7.5の間で最も働きやすくなります(胃液内の酵素などの例外もありますが)。というわけで、pHがpH7からpH7.5の間となる溶液を調製する必要があります。
溶液のpHを調節するためには、pHメーターでpHを測りながら、溶液に塩酸や水酸化ナトリウムなどを少しずつ加えていきます。例えば、pHを低く(酸性)にしたいときは塩酸、pHを高く(アルカリ性)したいときは水酸化ナトリウムをくわえます。pHメーターのアームの先には、ガラスの電極がついていて、この電極をビーカーの中の溶液に浸すと、pHメーターの液晶画面にpHが表示されます。塩酸や水酸化ナトリウムを徐々にいれ、pHがpH7からpH7.5になるようにします。
pHを測る原理は、私もよくわかりません。大学のとき分析化学の授業で聴いたはずなのですが。とにかく、学生時代から現在まで、長い付き合いの道具です。
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