薬の名前の由来その2

リスミー

睡眠誘導剤:塩野義製薬、主成分 塩酸リルマザホン

自然の睡眠リズム(Rhythm)に近い眠りをもたらすことから,リスミー(Rhythmy)と命名された。レム睡眠、ノンレム睡眠を意識しているんでしょうか?

参考記事:リスミー(塩酸リルマザホン)とはどんな薬?

ソナコン

マイナートランキライザー:中外製薬(販売中止)、主成分 ジアゼパム

Sound(音)+Control(調節する)による。抗不安薬とは、不安感を取り落ち着かせる薬。静かになれば落ち着けるって意味?

ブルタール

鉄剤:大日本住友製薬(販売中止)、主成分 コンドロイチン硫酸・鉄コロイド

Blut(ドイツ語)血液+tal足る→血液が足り貧血を治すによる。鉄剤は貧血の治療に使います。talが日本語なのがgood

アナペイン

長時間作用性局所麻酔剤:アスペンジャパン、主成分 塩酸ロピバカイン

鎮痛を意味する”Analgesia;アナルゲジア” と,疼痛を意味する”pain;ペイン”を組み合わせ,”痛みを取る”という意味の造語を名称とした。アナだけでで鎮痛は想像できないよなぁ。ペインは分かるけど。

参考記事:アナペイン(ロピバカイン塩酸塩水和物)とはどんな薬?

プロスタール

前立腺肥大症・癌治療剤:あすか製薬、主成分 酢酸クロルマジノン

前立腺(Prostatic gland)に作用するという意より命名。作用臓器の名前に由来する薬の名前は多いです。

タカヂアスターゼ

消化酵素剤:第一三共、主成分 タカヂアスターゼ

「酵素」を意味する「DIASTASE」をドイツ語読みにし、これにギリシャ語で「最高」あるいは「優秀」を意味する「タカ」、高峰の名前を意味する「高;TAKA」を冠した。三共の初代社長にして偉大な薬学者、高峰譲吉の名前を最大限に取り込んだ名前。ギリシア語の「タカ」は、分からなかった。

アシノン

H2受容体拮抗剤:ゼリア製薬、主成分 ニザチジン

胃酸を示すacidと「これがない」というnonを組み合わせた名称。胃酸分泌抑制作用による胃炎・胃潰瘍の治療薬。~ノンていう名前も、よくありますね。

アプシード

サルファ剤:第一三共(販売中止9、主成分 スルファジメトキシン

本剤の名称はアルファベットの「ABCD」に由来するが,その綴りは「Abcid」とし,その和名は「アプシード」と発音(ドイツ語読み)した。サルファ剤とは、細菌を殺す薬剤。手が込んでますが、大元がABCDってのはねぇ、安直だなぁ。

ティーエスワン

代謝拮抗剤:大鵬、主成分 テガ フール・ギメラシル・オテラシルカリウム

大鵬薬品工業(T)の創薬センター(S)の一番目に開発を手がけた薬剤。最初に開発した薬だから、思い入れがあるんでしょうね。抗がん剤です。

フロジン

脱毛症・白斑用剤:第一三共、主成分 塩化カルプロニウム

本剤の名称は,「不老人」に由来し,その語呂にあわせてフロジン(furozin)と命名した。年をとらなければ毛は抜けない。。確かに。