カプトリル | 病院でもらった薬の値段TOP

カプトリル(カプトプリル)



 今回取り上げる薬はカプトリル(三共,ブリストル・マイヤーズ、主成分カプトプリル)です。血圧を下げるための薬(降圧薬)として、ヘルベッサー(カルシウム拮抗薬)とブロプレス(アンギオテンシン受容体拮抗薬(次回紹介します)、主成分カンサデルタン)などがありますが、カプトリルは上記の薬剤とは異なったメカニズムで作用します。

 しかし、歴史的にはカルシウム拮抗薬とアンギオテンシン拮抗薬の間に、もう一種類の降圧薬が登場しています。それはカプトリルを代表としたACE(エース、angiotensin converting enzyme アンギオテンシン変換酵素)阻害薬と呼ばれてるもので、カプトリルは現在でも広く使用されています。カプトリルの薬価は、25 mg錠で、41.4 円。1977年登場と古い薬ですがまだまだ現役です。

 カプトリルの作用メカニズムを説明します。アンギオテンシンとは、腎臓から分泌されるタンパク質(ペプチド)です。レニンというタンパク質(酵素)によりアンギオテンシノーゲンと呼ばれるタンパク質が分解して、アンギオテンシン1ができます。ACEとは、このアンギオテンシン1をアンギオテンシン2という物質に変換する酵素です。アンギオテンシン2は、血管をつくっている平滑筋という筋肉を収縮させ、血圧を上昇させます。したがって、カプトリルのようなACE阻害薬でアンギオテンシン1からアンギオテンシン2が出来るのを抑制すると血圧が下がります。

 カプトリルのようなACE阻害薬は、高血圧症治療薬としてデビューしましたが、発売後の臨床試験により、カプトリルなどには血圧を下げるだけでなく、腎臓や心臓に対する臓器保護作用や、長期投与による心機能障害の予防作用も認められました。これは、カプトリルのようなACE阻害薬以前の薬にはない優れた作用です。循環器系のほとんど全ての病気に対してACE阻害薬には改善作用があり、カプトリル以降1980-90年代は各製薬会社がACE阻害薬を発表し、黄金時代を築きました。現在でも、カプトリルを始めとするACE阻害薬は広く使用されています。

 しかし、ACE阻害剤には副作用があり、それを解決するために生まれたのが、アンギオテンシン受容体阻害薬です。この薬については別の項で取り上げます。


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構造式

カプトリルの構造式



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