タミフル | 病院でもらった薬の値段TOP

タミフル(リン酸オセルタミビル)



 朝日新聞に、『タミフル(中外製薬、主成分リン酸オセルタミビル)』で幻覚、意識低下等の副作用がおこったという記事が出ました。意識がもうろうとして、窓から飛び降りそうになった子供もいたそうです。

『タミフル』は、世界で初めてのインフルエンザウイルスの増殖を抑える薬剤で、インフルエンザウイルスが持つノイラミニダーゼというタンパクを阻害する効果を持つ薬剤です。発表されたときは、私も驚きました。新規性があるため薬価も高く、75 mgカプセルで 309.1 円となっています。

日本ではいままで770万人に投与され、その中の14人(うち小児10人)にこの副作用が出たそうです。臨床試験では、投与人数も限られ、小児科での小児に対する投与も行われていないようなので、臨床試験でタミフルにこのような副作用が認められなかったのは仕方がなかったと思います。

 770万人に投与されているということは、軽症な患者さんに多く投与されてる(重症化を予防するために)ということなのでしょう。副作用のことを考えると、インフルエンザをどこまで薬で治したらよいのか、難しい問題だと思います。

(続編)
朝日新聞夕刊に、「タミフル耐性ウイルス発生』という記事が出ていました。いつかはこうなると思ってましたが、思ってたより早く、しかも広く広がってるようです。タミフル使用患者中、2割がタミフルがきかず、耐性ウイルス(タミフルを用いても増殖が止まらないウイルス)が見つかったそうです。

 微生物やウイルスに対する薬では、ほぼ間違いなく耐性発現は覚悟しなくてはいけません。そのためには、安易に薬を使うべきではないのですが、タミフルの場合『インフルエンザに効く、初めての薬』ということで、至る所で使われたのでしょう。タミフルの在庫がなくなったという話も聞きます。

 薬理屋としては、タミフル耐性ウイルスに効く薬剤をつくらねばと思う一方で、ユーザーに薬を適切に使ってほしい(安易に使わない)と思います。

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構造式
タミフルの構造式


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