タミフル(リン酸オセルタミビル)とはどんな薬?

タミフル(中外製薬、主成分リン酸オセルタミビル)は、世界で初めてのインフルエンザウイルスの増殖を抑える薬剤で、インフルエンザウイルスが持つノイラミニダーゼというタンパクを阻害する効果を持つ薬剤です。

タミフル(リン酸オセルタミビル)の構造式

ノイラミニダーゼは、ウイルスが感染細胞から外に出るために必要な酵素タンパク質で、タミフルがこの分子の機能を止めると、ウイルスは他の細胞に感染することができません。そのため、ウイルスの増殖が止まるというわけです。

タミフルは期待の薬として爆発的な勢いで処方されるようになりましたが、それとともに「タミフル耐性ウイルス発生」という話も聞かれるようになりました。微生物やウイルスに対する薬では、ほぼ間違いなく耐性発現は覚悟しなくてはいけません。そのためには、安易に薬を使うべきではないのですが、タミフルの場合『インフルエンザに効く、初めての薬』ということで、至る所で使われたのでしょう。

薬理屋としては、タミフル耐性ウイルスに効く薬剤をつくらねばと思う一方で、ユーザーに薬を適切に使ってほしい(安易に使わない)と思います。