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ミオナール | 病院でもらった薬の値段TOP

ミオナール
(塩酸エペリゾン)
仕事柄,肩こりに悩ませれている方は多いと思います。私もパソコンを使う時間が長いので,時々肩こりで悩みます。普通,肩こりはマッサージとか入浴とかで症状が治まるので,薬の出番はありません。しかし,場合によっては,痛みや痺れなどの症状がひどくなり(頚肩腕症候群と呼ばれます),薬を使う場合があります。

ミオナール(エーザイ,主成分塩酸エペリゾン,薬価 50 mg錠 = 19.5円)は,ひどい肩こりや腰痛に使われる薬です。ミオナールは,中枢性筋弛緩薬とよばれる種類の薬です。

「ミオナールが,中枢性筋弛緩作用をしめす」,というのをわかりやすく言うと「ミオナールは中枢神経の働きを抑えることで,緊張した筋肉を弛緩させる」ということです。

肩こりや腰痛では,筋肉が硬くなり(緊張し),血管が狭くなって,筋肉へ血液が流れにくくなります。血液が流れにくくなることで,筋肉内に老廃物がたまることが痛みの原因となります。

ミオナールは,筋肉の緊張をほぐし,血管を広げて血流量をふやすことで,筋肉の痛みを取り除きます。ミオナールの具体的な作用メカニズムは以下のとおりです。ミオナールは,脊髄のなかの運動神経(運動ニューロン)に対して働きます。脊髄は脳から筋肉の収縮させる信号を全身の運動神経に伝える通行路です。ミオナールは,この通行路の働きを抑制します。すると,脳から運動神経への信号が抑制され,筋肉の収縮が抑えられます。

ミオナールの副作用として,脱力感,ふらつきなどがありますが,これはミオナールの作用が強く出すぎているためです。また,ミオナールは手足の筋肉の血管を拡張させます。これは,ミオナールにより血管の筋肉が弛緩するためだと考えられています。

ミオナールが作用する標的分子については,実はあまり良くわかっていません。ミオナールは脊髄の神経と運動神経をつなぐシナプスというところで働くことは,動物による試験で明らかになっています。しかし,ミオナールがシナプスのどの分子(たとえば神経伝達物質の受容体,酵素)に作用しているのかはよくわかっていません。

薬の中には,「薬効を示すのだけれども,薬剤の標的分子が良くわかっていない」ものが多くあります。ミオナールもそのひとつです。ミオナールの標的分子がわかれば,ミオナールよりも優れた,副作用の少ない薬剤ができると考えられます。また,運動ニューロンの機能についても新しい知見が得られるでしょう。これからの研究に期待したいものです。

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 ミオナール(塩酸エペリゾン)の構造式
ミオナール(塩酸エペリゾン)の構造式


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