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リンデロンDP| 病院でもらった薬の値段TOP

リンデロンDP
(ジプロピオン酸ベタメタゾン)
リンデロンDP(塩野義製薬、主成分ジプロピオン酸ベタメタゾン、薬価 1g = 30.3円)は、いわゆるステロイド系のお薬です。リンデロンDPは、飲み薬であるリンデロンを塗り薬にしたものです。そのため、リンデロンDPは皮膚病の薬として用いられます。リンデロンは強力な薬で、さまざまな皮膚病に対して効果を示します。その証拠にリンデロンの添付文書には、リンデロンの効能として以下のような病気がずらずらと書かれています。

湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症,ビダール苔癬を含む),乾癬,
掌蹠膿疱症,紅皮症,薬疹・中毒疹,虫さされ,痒疹群(蕁麻疹
様苔癬,ストロフルス,固定蕁麻疹を含む),紅斑症(多形滲出性
紅斑,ダリエ遠心性環状紅斑,遠心性丘疹性紅斑),慢性円板状エ
リテマトーデス,扁平紅色苔癬,毛孔性紅色粃糠疹,特発性色素
性紫斑(マヨッキー紫斑,シャンバーグ病,紫斑性色素性苔癬様
皮膚炎),肥厚性瘢痕・ケロイド,肉芽腫症(サルコイドーシス,
環状肉芽腫),悪性リンパ腫(菌状息肉症を含む),皮膚アミロイ
ドージス,天疱瘡群(ヘイリーヘイリー病を含む),類天疱瘡
(ジューリング疱疹状皮膚炎を含む),円形脱毛症

すごいですね。よくわからない病気もありますが、皮膚病のオールスター?がそろいました。

リンデロンはステロイド系と呼ばれる通り、ステロイド構造を持っています。ステロイド構造は、炭素でできた4つの環で構成されています。このステロイド構造を持つ化合物には、いろいろな種類があります。例えばコレステロール、男性ホルモン、女性ホルモン、ミネラルコルチコイド、グルココルチコイドなどなど。リンデロンは、このなかのグルココルチコイドと同様の働きをする化合物です。

グルココルチコイドは、体内で様々な臓器の生理作用をコントロールしているのですが、今回は皮膚炎でのリンデロンの効くメカニズムの一部を見てみましょう。

何らかの炎症を起こす刺激を皮膚の細胞に与えると、細胞はプロスタグランジンやロイコトリエンという物質を作り、それらを細胞外に分泌します。すると白血球や免疫系の細胞が集まり、さまざまな物質(ヒスタミン、サイトカインなどなど)を分泌し、炎症反応がおこります。

リンデロンは、プロスタグランジンやロイコトリエンの産生を押さえることで、炎症の拡大を防ぎ、炎症を治めます。

リンデロンが皮膚の炎症部位に塗られると、リンデロンは細胞の中に侵入します。リンデロンは、細胞内のグルココルチコイド受容体というタンパク質に結合します。すると、リンデロンが結合したグルココルチコイド受容体は、細胞の核(遺伝子があるところ)に運ばれます。そして、リンデロンが結合したグルココルチコイド受容体は、様々な種類の遺伝子に結合します。グルココルチコイド受容体が遺伝子に結合することにより、それらの遺伝子がコードする様々なタンパク質の発現量が増えたり減ったりします。

例えば、リンデロンにより、プロスタグランジンやロイコトリエンを合成するための酵素、シクロオキシゲナーゼ(COX)の発現量は減少します。また、リンデロンにより、リポコルチンというタンパク質の発現が増えるのですが、このリポコルチンは、プロスタグランジンやロイコトリエンの材料であるアラキドン酸の生成を抑制する働きを持ちます。

いすれにしても、リンデロンにより、プロスタグランジン、ロイコトリエンの量は減少するので、白血球や免疫系の細胞による炎症反応を押さえることができるのです。

リンデロンの強さの秘密は、リンデロンのターゲットが遺伝子である、ということにあります。リンデロンは、遺伝子の働きをコントロールして、アラキドン酸もCOXもごっそりなくしてしまい、炎症の原因を元から絶つのです。

これだけ強力なメカニズムを持つため、リンデロンをはじめとするステロイド剤には、副作用がどうしても出てきます。リンデロンDPについては、塗り薬なので、体内の臓器に対する副作用は出にくいと思うのですが、使用する際にはお医者さんの指示を守るにこしたことはありません。



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リンデロンDP(ジプロピオン酸ベタメタゾン)の構造式
リンデロンDP(ジプロピオン酸ベタメタゾン)の構造式


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