アレロック| 病院でもらった薬の値段Part2


アレロック
(塩酸オロパタジン)
アレロック(協和発酵、主成分 塩酸オロパタジン、薬価 2.5mg = 47.3円)は、強い抗アレルギー作用をもつ薬です。そのため、アレロックは、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚のかゆみ、などのアレルギー症状の治療に使われます。もちろん、アレロックは、花粉症の症状を抑えるためにも使われます。

ちなみに、アレロックの名前は、「アレルギー症状をブロックする」ことに由来しています。ストレートなネーミングですね。

アレロックの抗アレルギー作用は、2つのメカニズムによるものです。

1)アレロックの抗ヒスタミン作用。
アレルギーの症状が起きる原因の一つとして、生体内に存在するヒスタミンという物質があります。ヒスタミンは、アレルギー反応により肥満細胞と言う免疫細胞から分泌されます。ヒスタミンは、ヒスタミン受容体というタンパク質に結合し、これを活性化することで、くしゃみや鼻水、かゆみなどの症状を起こします。
アレロックは、ヒスタミンがヒスタミン受容体に結合するのを邪魔することで、アレルギー症状を押さえます。

2)アレロックの炎症関連物質遊離抑制作用。
漢字ばっかりで難しそうですが、要は、アレロックは、炎症を起こす様々な物質の分泌を止める、ということです。
ヒスタミン、アラキドン酸、トロンボキサン、ロイコトリエン、タキキニン、サイトカイン、、、、これらは、みんな炎症を起こす物質です。アレロックはこれだけたくさんの物質の分泌を、一気に止めてしまいます。このアレロックの作用は強力です。

さて、アレロックは、このような2つのメカニズムで、アレルギー症状を押さえるのですが、これには、アレロックの構造に理由があります。

アレロックの構造式には、CH3-N-CH3という部分があります。この構造を持つと、塩基性という性質を示すようになります。ヒスタミンの作用を押さえる抗ヒスタミン薬には、この構造がついている化合物が多いです(塩基性抗アレルギー薬、とよばれます)。

また、アレロックの構造式には、-CO2Hという部分があります。これは、カルボキシル基といって、この構造をもつと酸性という性質を示すようになります。炎症物質の分泌を抑制する薬には、この構造がついている化合物が多いです(酸性抗アレルギー薬、とよばれます)。

つまり、アレロックは、塩基性抗アレルギー薬の構造と、酸性抗アレルギー薬の構造をあわせ持っています。もともと、アレロックは、酸性抗アレルギー薬、塩基性抗アレルギー薬の効果を足し算して、より強い効果を持たせることを目標に作られました。

普通は、ある薬とある薬をくっつけて、両方の作用を持たせるというのは難しいものなんですが、アレロックの場合は、これがうまくいった良い見本です。


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アレロック(塩酸オロパタジン)の構造式
アレロック(塩酸オロパタジン)の構造式

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