ヒュミラ| 病院でもらった薬の値段Part2


ヒュミラ
(アダリムマブ)
 ヒュミラ(アボットジャパン・エーザイ,主成分アダリムマブ、薬価 40mg 注射 = 71097円)は,関節リウマチの治療に用いられる薬です。ヒュミラは抗TNF?抗体と呼ばれるたんぱく質です。ヒュミラは,化学合成で作られる通常の薬とは異なり,遺伝子組み換え技術を用い細胞を用いて作られる薬であることから,生物学的製剤とよばれます。ヒュミラは,関節リウマチの症状を起こす原因となるTNF?というたんぱく質の働きを抑える薬であり,非常に強い治療効果を示します。

関節リウマチは女性に多く見られる病気で,体内の免疫機能に異常が生じることで関節の周りに炎症が起き,進行すると関節の骨が破壊され,強い痛みや運動機能に障害が起こる病気です。

関節リウマチは,長年にわたり治療が困難な病気とされてきました。関節リウマチの痛みや炎症はある程度取り除くことはできるのですが,関節が破壊されることによって生じる激しい症状をとめることはなかなかできませんでした。関節リウマチの治療には,免疫抑制剤によって免疫機能を押さえ込むという方法がとられてきましたが,十分な効果はあがりませんでした。

しかし,関越リウマチの研究が進むにつれ,関節リウマチの病気の進行に大きな役割を果たすタンパク質が見つかりました。これが、TNF?と呼ばれるたんぱく質です。TNF?は,関節リウマチの患者さんの関節に多く存在するたんぱく質で,関節の炎症をおこす原因となる「サイトカイン」と呼ばれる物質を増やして重い関節炎をおこしたり,骨を破壊する破骨細胞と呼ばれる細胞の働きを強めて関節を破壊する原因を作り出す,ということがわかりました。

そこで,このTNF?の働きを抑えてやれば,関節リウマチの様々な症状が改善されると考えられ,この考えに従って作られたのが,ヒュミラのような抗TNF?抗体と呼ばれる薬です。ヒュミラはTNF?に強く結合する性質を持っています。TNF?が作用を示すためには,細胞の表面のTNF?受容体というタンパク質に結合しなくてはいけないのですが,ヒュミラとTNF?が結合すると,TNF?はTNF?受容体に結合することができません。そのため,TNF?の働きは抑えられ,関節リウマチの症状は改善されます。

抗TNF?抗体の効果は非常に強く,関節リウマチの治療に劇的な進歩をもたらしました。抗TNF?抗体は,注射でしか用いることができない(たんぱく質なので,飲み薬にすると胃腸で分解される)という欠点もありますが,ヒュミラの場合は一回で二週間効果が持続させたり,自分での注射が可能だったりと,欠点を使いやすさでカバーしています。現在も,より使いやすい抗TNF?抗体の開発は進んでいます。


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