薬の名前の由来その13

クレミン

精神神経安定剤:田辺三菱製薬、主成分 モサプラミン塩酸塩

Create Mind→作り出す+安定な精神状態。ローマ字読みですね。「クレアテミン」でもよいような気がしますが、この名前は語呂の良さでしょうか。

シムレクト

急性拒絶反応抑制剤(抗CD25モノクローナル抗体):ノバルティスファーマ、主成分 バシリキシマブ(遺伝子組換え)

Simulect;Simple + Select(2回のみの投与で簡単;Simpleで、CD25に特異的;Select)。1日3回より1日2回の方が飲みやすいですよね(寝る前、寝る後)。CD25に特異的ってのは、何でもかんでも抑制する訳じゃないってこと。

メバスタン

高脂血症治療剤:販売中止、主成分 プラバスタチンナトリウム

メバロン酸の合成阻害作用とプラバスタチンナトリウムに由来。メバロチンのジェネリックです。メバロチンに似せようとしてますね。

ケタス

ホスホジエステラーゼ阻害剤・脳血管障害・気管支喘息改善剤:杏林製薬、主成分 イブジラスト

商品名の由来は,下記の通りである。Kyorin's Epoch-making drug in the Treatment of Stroke. こんなに長い割に短い名前。会社名をさらりと入れてます。脳への作用(Stroke=脳卒中)をメインにしてたんでしょうが、使われ方としてはアレルギーの分野の方が有名?

テオロング

テオフィリン徐放製剤:エーザイ、主成分 テオフィリン

Theophylline のlong(長く続く)型であることからテオロングと命名した。Theophyllineは、主成分の名前。効果が持続するのは抗イメージ。強調したい訳ですね。

タンボコール

頻脈性不整脈治療剤:エーザイ、主成分 フレカイニド酢酸塩

ラテン語で太鼓のリズムを意味する「Tambour」と心臓を意味する「cor」を由来として命名した。田んぼを連想したのは、私だけじゃないはず。

プレタール

抗血小板剤:大塚製薬、主成分 シロスタゾール

platelet(血小板)に由来する。「ール」って語尾をつけると、いかにも薬っぽくナール。

エプトール

抗結核剤:科研製薬、主成分 エタンブトール塩酸塩

一般名の塩酸エタンブトールより命名。結核の薬なので、痰をとるってことか?(深読み)

ブルフェン

抗炎症・鎮痛・解熱剤:科研製薬、主成分 イブプロフェン

一般名イブプロフェンから。プロを抜くと強そうに見える。

参考記事:ブルフェン(イブプロフェン)とはどんな薬?

アクトシン

サイクリックAMP製剤:第一三共、主成分 ブクラデシンナトリウム

筋の収縮性蛋白であるアクトミオシンに由来する。床ずれの治療などに使うそうです。